EmpowermentとMarketing

先週、社外勉強会で講師を担当させていただきました。

テーマは「社内でみつける、なかのヒト」。
現在実施中のSMM運営担当者選定とコミュニケーションプラン策定事例をお話させていただきました。


◎勉強会「フラミンゴの会」
※この勉強会は、Looops許直人さん鎌田さんからお誘いをうけて、参加させていただいています。

■目的
組織の文化や制度をソーシャル時代に合わせて変えていく
※この「ソーシャル時代」の要件をもう1段階掘り下げて共有した​い。

■目的の実現方法
会の目的に共感し、同様の課題意識をもったメンバーが集まり、お​互いの知識や経験を共有する。共有・学習した成果を自組織や社会​に対してフィードバックしていく。

◎要約してみると。。
・色んな立場の人が参加してるけど、みんなつながってるよね
・細かい課題色々あるけど、結局は「人」をどう活かすかだよね
・外向けの施策と内向けの施策、車輪の両輪だよね


今回はこの勉強会でお話した内容をまとめてみたいと思います。

SMM(ソーシャルメディア)活用にあたって、誰に担当させるのか?

今、SMMを活用したいと思っている企業やサービスはとても多いと思います。
私が担当するモバオクもその1つでした。

今のプロモーションにて重要になってくるのは,ペイドメディア(マスメディア),ソーシャルメディア,オウンドメディア(自社メディア)が相乗効果を醸し出すためのクロスメディア戦略。わかっているものの、ソーシャルメディアにはなかなか手が出せないのも事実。それはなぜでしょうか?

・売り上げ効果が見えにくい、費用対効果がはかりにくい
≒社内の理解を得にくい
・SMMは発信される情報のコントロールができない(ex,ソーシャルフィルタリング)

◎Loops許さん資料より抜粋
ソーシャルフィルタリングの特徴

企業活動として、自分たちの情報を発信したくとも、ソーシャルメディアにおいては、
自分たちが発信する情報が思った通りに届くとも限らない。

そこで、発信する内容はもちろんですが、そこには誰に担当してもらうのか?何を結果として導くためのアクションを仕掛けて行くか?というEmpowermentの考え方を持ち込み、業務を構成・構築する必要があると思っています。

◎Empowerment(エンパワーメント)
現場の裁量を拡大し、自主的な意思決定を促すとともに、行動を支援すること。現場の責任感とモチベーションが高まる。
エンパワーメント:野村総合研究所より抜粋

特に、Twitter運用はほぼ1日中、Twitterでつぶやきを続けるわけです。
PVがあがっても、Follower数があがっても、売り上げには直接的に繋がることは現時点とても少ないことだと思います。

その中でも、決められた方向性・コンセプトに従って、地道なアクションを続けられること。
大半の担当者は、つぶやきが嫌いになってしまうのだそうです。

今回の勉強会では、私の自社事例を元に、下記のマトリックスにまとめてみました。(Looops許さんまとめ)

Looops201107勉強会_kanaiまとめ

EmpowermentとMarketingは対角線でつながり、そのバランスが求められており、
現時点では、そこに重きをおいた運用を仕掛けていたのだということに改めて気づいたのでした。


わたしが今回大事にしていること

 

1.担当者が自らプランニングすること
実際にtwitterを活用するプランは全て担当者が考えています。
わたしはしてはいけないルール説明と、GOAL設計をしたまで。
自らGOAL達成するために、日々起こる問題・課題に対しても主体性をもって取り組み、解決をしてくれています。

2.担当者の人選
今回は、専任担当者を社内人事に協力いただき、見つけることができました。

3.担当者とのコミュニケーション
いつでも報告・相談できる状態をつくった上で、まずは、やりたいと言った担当者に勇気をもって任せる。結果、現在の担当者は日々責任をもって取り組み、自らのプランを実行してくれています。

組織で働く私たちだからこそ、担うべき役割があり、それは時としてサービス開始や機能改善、売り上げアップという事業活動に対してのわかりやすい結果でないかもしれない。

勉強会で講師をつとめるにあたり、話していたことは↓のこと。

「金井さんが組織でTwitterやろうする過程で体験し​た「すったもんだ」を
ありのままに語っていただくのがい​いかと想いまーす。

・デストロイヤー流調整術
・ネットで活躍できる社内リソースの見つけ方
・ソーシャルやってみてよかったこと、期待はずれだった​こと    」

自分自身でまとめて、発表してみると、結果として、DeNAの社内カルチャーを無自覚のうちに体現し、はからずもエンパワー(empowerment)に対しても働きかけていたことは新しい発見でした。

組織で働く中間管理職として、チームメンバーひとりひとりの持ち得る力をかけあわせて、より大きな成果を担当する事業にもたらして行きたいと考える私にとって、社外勉強会に参加する理由がはっきりとした瞬間でした。

この勉強会の参加者のみなさんに感謝するとともに、この記事を読んでくれた皆さんとも組織を飛び越えて議論できたら嬉しいです。

▼勉強会の資料です
SlideShare_kanaimichiko

※次回はマーケティング連載の2回目を投稿します。。すみません。。

プロフィール
金井 路子(かない みちこ)
株式会社ディー・エヌ・エー(http://dena.jp)所属のマーケッター。現在はオークション事業にて、マーケティング・新規事業立案担当。サービス構築、企画・運営から、バイヤー業務まで、ECに関わって丸10年、携帯電話コンテンツ企画・開発に関わって12年になります。「コマース・EC・オークション」「マーケティング」「プロモーション・PR」「ソーシャルメディア」という業務分野に加え、「HERO」「エンパワーメント」という組織・運用に関することも書いていきたいと思っています。


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  • プロフィール
    金井 路子(かない みちこ)
    株式会社ディー・エヌ・エー(http://dena.jp)所属のマーケッター。現在はオークション事業にて、マーケティング・新規事業立案担当。サービス構築、企画・運営から、バイヤー業務まで、ECに関わって丸10年、携帯電話コンテンツ企画・開発に関わって12年になります。「コマース・EC・オークション」「マーケティング」「プロモーション・PR」「ソーシャルメディア」という業務分野に加え、「HERO」「エンパワーメント」という組織・運用に関することも書いていきたいと思っています。