「やったもん勝ち」ソーシャル業界を覆うモラルハザード

昨日も、「pinterest」の類似サーピス「pinspire」を紹介した。また、新たに「pinterest」の類似サービスが登場した。
kamado社がリリースした「clipie」だ。

「pinspire」程では無いが、画面のレイアウトを見る限り「pinterest」を意識していることは十分伺える。

■成功の秘訣はTTP(Tettei Tekini Pakuru)という認識
確かにSNSというジャンルがあり、その中で人との交流を楽しむサービスとして、Facebookがあり、同じ体験を提供するmixiも存在する。mixiを「パクリ」と言っていいかと言えば、そうでは無いだろう。共通するユーザ体験があり、独自の付加価値も提供している。

にわかに人気を帯びてきた「画像共有SNS」という「ジャンル」が登場したと考えれば、「clipie」はその中の一種類とも言える。(実際には、pinterestとは異なる体験を提供するものかもしれない)ヒットしそうな「ジャンル」が登場したとあれば、それを追随するのは致し方無いことかもしれない。

しかし、ソーシャルゲーム業界の成功の秘訣は「TTP(Tettei Tekini Pakuru)」だと、一部ではまことしやかに語られてきた。従来のゲームと異なり、作りも単純で賞味期限が短いとなれば、短期間での成功を収めるためには「成功しているゲームをパクル」のが一番というわけだ。

どこからが「パクリ」であり、どこまでなら「パクリ」は許されるのか?

「やったもん勝ち」が許されるのなら、大規模な宣伝を行うことが出来る資本力のある大手が有利になる。オリジナリティのある斬新なイノベーションの芽を摘む可能性も否定出来ない。

そうなれば、資本力の無いスタートアップが作り出した「若い才能」が成功する可能性は格段に低くなるだろう。スタートアップが平等な競争の基で戦うために必要なものは、業界内の「モラル」では無いだろうか。



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    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。