好きな事と、夢中になれる事の違い

「好きな仕事」と「夢中になれる仕事」似ているようで、僕は大きく意味の事なる言葉だと思う。

好きな事とは、そう、純粋に好きな事なんだ。僕にとって好きな事とは、こうやって文字を書く事かもしれないし、映画を観ることかもしれないし、友達と飲んだりカラオケに行くのも好きな事に含まれる。

では、「夢中になれる事」とはなんだろうか?これは僕の中の定義なんだけれども、自分の生活や家族の生活を支えつつ、「没頭」できる事だ。
例えば、僕は若い頃、ネットワークを繋げるという仕事に夢中になっていた。一日18時間位、ネットワークの勉強をしていても苦にならなかった。彼女とのデートより、ネットワークの勉強をしている方が楽しかった。何故、そこまで「夢中」になれたのか?それに没頭する事で、収入も得られて、将来の成長に繋がるという事を信じる事が出来ていたからだ。だから安心して「没頭」する事が出来たんだと思う。

しかし、僕は、今自分が「好き」と思う事の要素では、夢中にはなれない。何故なら、「好き」な事で食べて行く自信は無いからだ。きっと「好き」な事に没頭してしまったら、楽しいかもしれないけれど、将来に対する不安は消えないだろう。

何かに対して「夢中」なるためには以下の要素が必用になると考えている。
・その行為が楽しいと感じられること
・必要とするだけの収入が得られること(別に大金持ちになる必要は無い)
・将来の自分を考えた時に、繋がる物であること

今の自分だけが楽しいと感じる事は「好き」という事でしか無い。
今の自分と、将来の自分、両方の「好き」に繋がる事が、「夢中になれる事」だと思う。

だから、僕は若い人から仕事に対する考え方を相談された時、「好きな事で食べて行くのは難しい」、「夢中になれる事を仕事にした方が良い」と答える。そして、夢中になれる事が見つかれば、好きな事もすれば良いと思うとアドバイスを贈る。

しかし、もし、明日世界が終わってしまうかもしれないとしたら?僕は迷わず「好き」な事から、最後に何をするかを選ぶだろう。人間はこうして、自己矛盾を抱えて、悩み葛藤しながら成長していくのだと思う。

最後に、上述した考えは、あくまでも僕の考えであって、誰かに強制しようとは思っていない。「好き」を仕事にしている人もたくさん居る。そういう人達は立派だと思うし、否定はしないし、むしろ自分に出来ない事をしているので尊敬する。「好き」を追い続けた、その頂点はあの、アップルのジョブスに他ならないのだから。



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    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。