Pinterest にもう飽きてしまった 3つの理由

Pinterestがどのサービスよりも、早く1000万ユーザを突破したということで、話題になっていたが、既に「飽きてしまった」人も多いのでは無いだろうか?

私が既にそうだ。

■Pinterestに飽きた理由
 1) 参加人数の増加により、クオリティが下がった
 私にとって、Pinterestの魅力は、その「クオリティ」だった。「まるで世界中に散らばる宝石を宝箱に詰め込むようだ」と表現した程に、少し前までのPinterestの写真のクオリティは素晴らしかった。
 しかし、最近は、例えば「Pets」というカテゴリーを開くと、どこの誰だかわからない人と、恐らくその人の飼っているであろうペットが表示されるようになってきた。「日常的な写真」が掲載されるケースも増えてきている。
 そこまで行かなくても、なんてことのない「動物」が写っているだけの写真も全体に増えてきているように感じる。これは、あくまでも所感ではあるが、そんな感想を抱く。

 2) 同じ写真を何回も見る
 システム上の問題だと思うが、「可愛い!」と誰もが感じるような写真が「何度」も表示される。友人が「Pin」や「Like」した物というだけでなく、ネットから検索してアップロードされたりすれば、それが「オリジナル」として識別されるので、そういった物が掲載される度に「Pin」され、何度も表示されているパターンも少なく無いだろう。
 投稿した人や、ソーシャルグラフで「写真の重複」を判断しているとは思うが、それでは「一度見た画像」かどうかを完全に排除するのが難しいということだろう。既に世の中にはそういった画像を識別するための技術が存在するが、「重複画像」を表示させない仕組みの導入が期待される。

 3) 交流が生まれない
 これは、人にもよると思うが、少なくとも私の場合は、Pinterestで新たな人との出会いは訪れていない。そもそも、ウェブで見つけた画像を「投稿」する人が多いと思うので、その人が「撮影した写真」では無いケースが多く、誰か特定の人をフォローしておかなければいけない理由が希薄なのだ。ブログなTwitterでは面白い発言をしている人に興味が沸いたりするが、Pinterestではそれが無い。そのため、画像収集のみになりがちで、前述した二つの理由から、その「画像」の質に問題が出てくれば、収集するのも効率が悪くなり、そこにも魅力を感じなくなってしまう。

■Tumblr的ポジションとして
 とはいえ、完全に消えてしまうことは無いだろう。ギーク色が強くて、あまり日本のメディアでは取り上げられないが、ギークな人たちには愛されている「Tumblr」のような立ち位置で、映像コンテンツを軸としたコミュニケーションツールとして、残っているだろうと予想する。

 国内では、Twitter、Facebookときて、その後Google+、Linkedinをかつごうとしてどうも不発だったためか、「次の山」を探すメディアの方々のPinterestに対する期待は大きいような気がするが、「ブーム作り」は、また同じように失敗するだろう。

 どちらにしても、私が感じるような問題と同じような感想を持つ人は、システムデザインに起因している「飽き」であるため、今後も多く出てくるだろう。そのような状況で国内では既に「如何にビジネス利用するか」の議論が始まっているが、ただでさえクオリティの平準化がおきだした状況で、「ビジネスコンテンツ」が増えてくれば、さらにユーザは嫌気をさして逃げていくだろう。ソーシャルメディアをビジネスにしている人たちには、新たに登場したプラットフォームを「狩場」として荒らすのではなく、上手に発展に貢献して貰いたいと一ユーザとして願う。



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。