ディズニーに学ぶ影響力の考え方

世界中で愛されるミッキー・マウス。1928年に誕生し、80年以上が経過しても今尚その人気は衰えない、世界中の誰もが知る最も有名なキャラクターだ。もし、ミッキー・マウスが特定の商品、例えばタバコの箱を持っていたらどうなるだろう。

「ミッキーが持っている物」を欲しがる子供達が現れるかもしれない。

些細なことかも知れないが、ディズニーはブランディングを考える時、認知を獲得するだけでなく、ブランドの持つ「影響力」が人々に与える影響を理解している。

例えば、ミッキーが何かを欲しがったり、楽しそうに何かを使って遊んでいたら、子供達もミッキーの「真似」をしてしまうかもしれない。そのため一般的に健康に害を与えるとするものや、ディズニーが判断し社会的良識に反すると反した物などをミッキーが手にしないように厳しい審査を行っている。キャラクターのイメージを守るのではなく、「ミッキーを愛している人たち」を守るのだ。

世界中から愛され、あまりに強すぎる影響力を持つディズニーは、自らが築き上げたブランドの「影響力」を、より愛されるために使うのではなく、愛してくれる人達を守ることに細心の注意輪払っているのだ。それが強いブランド力を持ち、影響力を持つ者の使命なのだ。そして、そういった人によっては「何もそこまでしなくても」という細部にまでこだわる、こだわりが、世界中で揺ぎ無いブランドを作り上げてきた、力の源泉なのだ。

■ソーシャルメディア上の影響力
相変わらず、ソーシャルメディアでは今日も「ノマド論」が盛んだ。これについては、私もここに書いた通り、ノマドもサラリーマンも、働き方の一つであり、様々な働き方が良いと思っている。

ノマドの生き方は誰にでも出来ることでは無いと思うが、出来る才能のある人が自ら実践し世界で活躍することは素晴らしいことだと思う。ただ、一つ問題だと感じるのは、他者にそういった生き方を「勧める」行為だ。

ソーシャルメディアという限られた空間、限られた繋がりの中とは言え、ソーシャルメディアはマスメディア等と違って、「言葉の影響力」を受けやすいメディアだ。だからこそ、その影響力で、安易に人の人生を左右するかもしれないような発言は慎まなければならないのでは無いだろうかと思う。

もしあなたの家族や、友人、子供がソーシャルメディア上の言論に感化され、ある日突然、「私会社辞める!」「もう学校行かない!」とある日突然言い出したらどうなるたろう。ソーシャルメディアで活躍する影響力を持つ有名人達は、自分達の言葉のもつ発言の影響力をもっと良く考えないといけないのでは無いだろうか。

あなた達の持つ影響力は、あなた達を支持する人たちを守るために使って欲しい。そうすることで、より強い影響力を持つことが出来るようになるのでは無いだろうか。



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。