簡単、お手軽ソーシャルゲームの逆を行く「ドラゴンクエスト X」導入記

 「流石にもう遊ぶことは無いだろう」と思っていたが、年甲斐もなく発売日に入手してしまった。ファミコン世代なら誰もが夢中になったドラゴンクエストの最新作、「ドラゴンクエストX」。新宿のビックカメラでは仕事を終えたサラリーマンがちょっとした行列を作っていた。
 10作目となる今回は任天堂のWiiで遊ぶことが出来る。私はWiiを持って居なかったのだが近所のBookOffで中古が4750円だったので、思わず衝動買いしてしまった。本体まで買ってはりきっていたのだが、今回のドラクエは今までと大きくことなりオンラインプレイが前提となっているので、購入するのえにはインターネット接続状況や、月額利用料について理解しておかなければならないので、注意点を書いておく。

■ドゴンクエストXを遊ぶために必要だったこと。
 Wiiを購入する所から始まった私のドラゴンクエストXプレイまでの道のりは、かなり面倒だった。友人の家でWiiを遊んだこともあったのだが、本体を取り出して、まず行うことはセンサーの設置と感度の設定。今までPSシリーズで遊んでいたのでセンサーを取り付ける必要があるのは少し面倒だと思った。

 ドラゴンクエストXはオンラインゲームなので、インターネットに接続しなければならない。とりあえずWiFiを設定したのだがWiFiのセキュリティキーを入力するのもWiiのコントローラではちょっと入力に戸惑いを覚えた。

 コントローラの設定が終わり、さてやっとドラゴンクエストXを遊ぶ時がきた!期待に胸を膨らませながら、ディスクを挿入する。オープニング画面が起動し聞きなれた音楽を耳にすると、9を遊んだのは数年前なのに、9だけでなく1の頃からのプレイした記憶が蘇ってくる。不慣れな操作で「ぼうけんをはじめる」を選択する。しかし、画面に表示されたのは「ドラゴンクエストXをインストールしています」の文字。現在画面には「残り時間29分」と表示されている

 仕方が無いので、インストール完了を待っている間に、このエントリーを書くことにした。

■私がドラゴンクエストXプレイのためにかかった費用
 ドラゴンクエストXはインストールが必須なので16GBのUSBメモリを準備する必要がある。ドラゴンクエストXには通常版と、16GBUSBメモリ同梱版が存在する。そのため、以下の費用が必要になった。

 初期費用
 ・本体 4750円
 ・ドラゴンクエストX 6980円
 ・16GBUSBメモリ 2480円

 今後必要になる費用
 ドラゴンクエストXはオンラインで遊ぶRPGであり、MMOと呼ばれるジャンルになるが遊ぶためには以下の月額費用が必要になる。※パッケージ版に20日間の利用チケットが同梱されている。
 ・30日間利用券:1,000円(税込)
 ・60日間利用券:1,950円(税込)
 ・90日間利用券:2,900円(税込)
  ※但し、キッズタイムという時間枠があり、この時間帯は無料で遊べる。現在の所キッズタイムは月曜日~金曜日(祝祭日を含む)16時~18時、土曜日・日曜日13時~15時が設定されている。

 仮に本体を持っていて、一ヶ月遊ぶとしても 七千円~一万円程度の費用が必要になる。これは必須ではないがより冒険を楽しむには下記の三点を準備した方が良いようだ。

 ・クラシックコントローラ PRO
  付属のヌンチャクリモコンでは細かい操作がなれていないと難しいので、このコントローラがあった方が快適に遊べるそうだ。

 ・USBキーボード
  ゲーム上の友人と会話を楽しむにはキーボードも準備した方が良い。

 ・Wiiリモコン専用 無接点充電セット
  MMOプレイ時間は長時間になるので、充電器も準備しておいた方が良いだろう。

■中古で売ることは出来ない
 はれてインストールが終了すると、ようやくオフラインモードでプレイ出来るようになる。オンラインモードを遊ぶためには、ソフトに付いている「レジストレーションコード」を入力する必要がある。これを入力することで20日間の無料プレイ期間がついてくるわけだが、このコードを入力しなければ遊べないので「中古ソフト」を入手しても遊ぶことは出来ない。

 恐らくは、この制約から大半の中古店では買取することが出来ないだろう。今までのように遊び終わったら中古ショップに売りに行けると思っている人は注意した方が良い。

■今時のライト層はスマホ+ソーシャルゲームに行くのがわかる
 ちなみにインストールは残り時間19分となっており、まだ完了していない。ドラゴンクエストXだからここまで手間と時間とお金をかけて「遊びたい」と思うわけだが、そうでなければ今時スマートフォンには無料のゲームが溢れている。これでは今時ライト層はそちらに流れてしまうのも無理は無い。

 以前に任天堂の復活はありえるか?何故任天堂はDeNAに敗れたのかというエントリーを書いた。

 ライト層戦略が功を奏してPSからシェアを奪還した任天堂だが、そのライト層は「もっと手軽に」遊べる方へシフトしている。最近の任天堂の苦境は単純にソーシャルバブルだからの一言では片付けられない要因もあるだろう。

 しかし、コンソールゲーム市場が縮小傾向にあるなかで、むしろ、ここまでユーザに手間をかけさせて「遊ばせる」ことが出来るのは「ドラゴンクエストX」の自信なのだろう。ファミコン時代から続いた十字コントローラからWiiのヌンチャクリモコンの舞台を移しどんな冒険が待っているのか。この手間がたんに笑い話でしかならなくなるような素晴らしい体験を期待したい。
 (そして、まだインストールは終わっていない)
 



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プロフィール

大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。