今まで生きていた中で、感銘を受けた三つの言葉

SocialConference2011

私が今まで生きてきた中で感銘を受けた三つの言葉を紹介します。

 

 

・「一隅(いちぐう)を照らす」

日本天台宗の宗祖である最澄が著した『山家学生式』に記載された言葉。

 

国宝とは何物ぞ

宝とは道心(どうしん)なり

道心ある人を

名づけて国宝と為す

故に古人(こじん)の言わく

径寸十枚(けいすんじゅうまい)

是(こ)れ国宝に非(あら)ず

一隅(いちぐう)を照らす

此(こ)れ則(すなわ)ち国宝なりと

 

「径寸(けいすん)十枚これ国宝に非ず、一隅を照らすこれ則ち国宝なり」。「径寸」とは金銀財宝のことで、「一隅」とは今あなたのいるその場所のことです。

お金や財宝は国の宝ではなく、家庭や職場など、自分自身が置かれたその場所で、精一杯努力し、明るく光り輝くことのできる人こそ、何物にも変えがたい貴い国の宝である。一人ひとりがそれぞれの持ち場で全力を尽くすことによって、社会全体が明るく照らされていく。自分のためばかりではなく、人の幸せ、人類みんなの幸せ求めていこう。「人の心の痛みがわかる人」「人の喜びが素直に喜べる人」「人に対して優しさや思いやりがもてる心豊かな人」こそ国の宝である。そうおっしゃっています。

そして、そういう心豊かな人が集まれば、明るい社会が実現します。

 

上記は天台宗ホームページ「一隅を照らす」より引用させて頂きました。この言葉には色々な説があるのですが、私はこの言葉を、有名になる、大金持ちになる、そんな一部の人間だけが大成功を収める世の中より、個々の人間が、それぞれ光り輝いた方が、国はより強くなる。と解釈しています。

 

有名になる、大金持ちになることが決して悪いわけではありませんが、そうでは無い普通の人々が、有名で無い、大金持ちで無い、自分はつまらない人間だと萎縮する世の中では無く、自らの価値を自分で決め、自分の周囲を明るく照らす力を付ける事が出来たなら、世の中はより良くなると考えています。

 

そして、最近はソーシャルメディアを活用する事で、より個人が輝ける時代になったと感じて居ます。僕は何か記事を書く時に「一隅を照らす」という思いで書いています。僕が書いた文章は数千万人に読んで貰う事は無いかもしれないけれど、読んで貰った一人一人の人達に、少しでも新たな気付きを感じて貰える事が出来たなら、そう思って書いて居ます。

 

・「動機善なりや、私心なかりしか」

京セラ創業者の稲盛和夫氏の言葉。

新しい事業を展開する時に、その事業が誠に世の中のためになり、決して私服を肥やすために展開するのでは無いか?ということを胸に問ながら展開されたそうです。

 

GoogleもFacebookも、Twitterもサービス開始当初からマネタイズの方法があったわけでは無く、「世の中を良くしたい」という思いが、受け入れられ今に至ると私は考えています。

 

収益、損益分岐点ありきの考えで萎縮した発想では、全てがインターネットの上で無料になっていく今の世の中では、人々の心を捉える事は出来ないのでは無いかと私は考えています。

 

今の世の中こそ、稲森氏の考えでもある「世の中に役に立つものか?ワクワクして貰える物か?」が生きてくるのでは無いかと思います。

こちらに、稲森氏の原文が記載されています。

http://www.kyocera.co.jp/inamori/management/philosophy/20.html

 

・STAY HUNGRY, STAY FOOLISH

もはや説明する必要も無い程、有名になった、スティーブ・ジョブス氏のスタンフォード大学で行われたスピーチで紹介された言葉。

 

常にハングリーであれ、馬鹿であれ。今の現状に満足する事無く、常にまっさらの状態(馬鹿)で、新しい事に無我夢中で挑戦しつづけなさい。そう、私の中では受け取って居ます。世間の常識を覆すサービスや製品を次々と世に送り出しているAppleの原動力は、まさにこの言葉に象徴されているように感じます。

 

こちらに日本語訳を掲載しています。

http://blogs.itmedia.co.jp/assioma/2010/04/post-4968.html

 



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プロフィール

大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。