【中国】オンラインゲームでの実名登録を法律化。2010年8月1日から施行。深刻な若年層のネット中毒による被害減少が狙い。

新華社電によると、「中国文化省が定めたオンラインゲームに関する新たな管理規定が8月1日から施行され、オンラインゲーム利用者は実名で登録しなければならなくなった」と報道されています。

この法律は、若者を「ネット依存症」と「わいせつ物等の不適切なコンテンツ」から保護する事や、「反社会的な内容をまねたりする事態を防ぐ」事を目的として施行されるとの事です。今後、オンラインゲーム開発会社には、ユーザ毎の利用時間制限を要求される予定です。

■成長著しい中国のオンラインゲーム市場
Nico Partnersの調査によると、中国オンラインゲーム市場は2008年の27.5億ドルから2009年は約40%増加し、約38億ドルに到達。今後も強い成長を続ける事が予想され、2013年には89億ドルに到達するだろうと予測されています。

しかし、近年、大きく成長するオンラインゲーム市場の原動力である、その「中毒性」が社会問題視されるようになってきました。

■世界中で深刻なネット中毒者の増加
2010年6月時点で中国のインターネット利用者は、4億2000万人存在します。そのうち、ネット中毒者と考えられる青少年が、中国青少年インターネット協会などの調査で、2009年に都市部で2404万人に達したと報道されています。
このうち、約半数がネット中毒の原因がオンラインゲームによるものだと報告されています。

ブロードバンドが日本以上に普及している、韓国でも、ネット中毒者が「200万人」に到達し、社会的な損失は約10兆1000億ウォン(約8300億円)と報道され、大きな社会問題になりつつあります。

米国でも、2009年にネット中毒者の社会復帰を目的とした、リハビリセンター「reStart」が開設されました。

これらの国では、寝食を忘れてインターネットに熱中した結果、不登校になったり、育児を放棄したり、あげくの果てに死亡する、といった事件も出てきています。中には、インターネット中毒を更生するためにリハビリセンターに入居したにも関わらず、過激な治療方法によって、死亡するといった事故まで発生しています。

日本国内でも、携帯電話のオンラインゲームに夢中になるあまり、主婦が中学生に売春させるといった事件が、世間の注目を集めました。

■インターネット中毒チェック
インターネット中毒にならないためにも、定期的に自分が依存状態になっていないかをチェックする事をお勧めします。

インターネット中毒であるかどうかを判断するための、「ITA(Internet Addiction Test)」と呼ばれるテストがあります。簡単な20個の質問に対して、「頻度」を回答します。10分から20分程度で終了しますので、一度実施される事をお勧めします。特に家庭にお子さんがいらっしゃるようでしたら、お子さんと一緒に一度試してみては如何でしょうか?

【回答方法】
準備されている質問に対して、下記の頻度で答えます。
数字が高くなるにつれて、高い頻度になります。
 0 = Does Not Apply (当てはまらない)
 1 = Rarely.(殆ど無い)
 2 = Occasionally.(時折)
 3 = Frequently.(普通)
 4 = Often.(しばしば)
 5 = Always.(常に)

【質問】
下記に2010年8月1日現時点で、用意されている20の設問の対訳を記載します。こちらの質問に「六段階の頻度」で答える事で、インターネット中毒かどうかを判定する事が可能です。

準備が出来たら、こちらのページに移動して、回答を入力し、全て入力が官僚したら、最下部の「Calculate Score」をクリツクします。

1. How often do you find that you stay on-line longer than you intended?
1.あなたが意図したより長くオンラインにいると感じる事は、どの程度ありますか?

2. How often do you neglect household chores to spend more time on-line?
2.「家庭の雑用」より、オンラインで過ごすことを優先する事が、どれくらいありますか?

3. How often do you prefer the excitement of the Internet to intimacy with your partner?
3.あなたのパートナーとの親交より、インターネット上の「興奮」を優先する事が、どれくらいありますか?

4. How often do you form new relationships with fellow on-line users?
4.あなたは、どの程度、オンラインユーザーとの新しい関係を築きますか?

5. How often do others in your life complain to you about the amount of time you spend on-line?
5.あなたがオンラインに費やす時間の「長さ」について、あなたに「長すぎる」と忠告する人はどの程度いますか?

6. How often do your grades or school work suffer because of the amount of time you spend on-line?
6.オンラインで「過ごす時間」が原因で、昇級や、学業に影響を与えた事は、どの程度ありますか?

7. How often do you check your e-mail before something else that you need to do?
7.あなたが、これからする必要がある「何か」をする前に、電子メールをチェックする事は、どの程度ありますか?

8. How often does your job performance or productivity suffer because of the Internet?
8.仕事のパフォーマンスや生産性が、インターネットのために、損なわれる事は、どの程度ありますか?

9. How often do you become defensive or secretive when anyone asks you what you do on-line?
9.誰かがあなたに、オンラインで「何をしているのか」について尋ねた時、それを「秘密にしたい」と感じる事は、どの程度ありますか?

10. How often do you block out disturbing thoughts about your life with soothing thoughts of the Internet?
10.現実社会での苛立やね不安な気持ちを、インターネットをする事で落ち着かせる事は、どの程度ありますか?

11. How often do you find yourself anticipating when you will go on-line again?
11.「再びオンラインに行く」と、あなた自身が予測しているのに気づきく事は、どの程度ありますか?

12. How often do you fear that life without the Internet would be boring, empty, and joyless?
12.インターネットの無い生活が、「退屈で、空虚で、楽しくない」と、恐れる事が、どの程度ありますか?

13. How often do you snap, yell, or act annoyed if someone bothers you while you are on-line?
13.あなたがオンラインにいる間、誰かがあなたを煩わす時、「噛みつきたい」「叫びたい」といった行動に出たいと、悩む事がどの程度ありますか?

14. How often do you lose sleep due to late-night log-ins?
14.あなたは深夜のログインのために、睡眠を失った事が、どの程度ありますか?

15. How often do you feel preoccupied with the Internet when off-line, or fantasize about being on-line?
15.オフラインの時、「インターネットに心を奪われている」と感じたり、オンラインに居ることを夢見る事は、どの程度ありますか?

16. How often do you find yourself saying "just a few more minutes" when on-line?
16.オンラインの時、どれくらい、あなた自身が「あと、もう2、3分だけ」と言っているのに気づきますか?

17.How often do you try to cut down the amount of time you spend on-line and fail?
17.オンラインで過ごす時間の量を「減らそう」として、失敗した経験は、どの程度ありますか?

18.How often do you try to hide how long you’ve been on-line?
18.あなたがどれくらいオンラインにいたかを、他者に「隠す」事はどの程度ありますか?

19.How often do you choose to spend more time on-line over going out with others?
19.他者と共に外出する事より、多くの時間をオンラインで過ごすほうを選ぶ事は、どの程度ありますか?

20. How often do you feel depressed, moody, or nervous when you are off-line, which goes away once you are back on-line?
20.あなたがオフラインのとき、どれくらい、あなたが落ち込むか、むら気であるか、神経質に感じます、一旦あなたがオンラインで帰るならば、どちらが去りますか?

【判定基準】
このテスト結果の得点によって、三つに分かれます。
 20 – 49 点: 一般的なインターネットユーザ。
 50 -79 点: インターネット中毒の傾向が見られる。
 80 – 100 点: インターネット中毒の恐れ有り。

ちなみに、私は60点でした。Twitterとブログを利用しだしてから、ネットを利用している時間が増えてきたと感じています。気をつけないといけませんね。



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。