Kindleは出版社を救う

 11月19日に日本でもKindle Paperwhiteが届き始め約一週間が経過した。私のブログでもKindle書籍を何点か紹介していたが既に45冊も購入されている。これは地方の書店と同等の販売数であり、Kindleや電子書籍で本を読みたかったというニーズが数字に現れているとも言える。

 勿論買ったばかりのKindleなので「とりあえず一冊」という人も多いと思うため、これが恒久的に続くかはわからないが、「買いたい」と思ったものが直ぐに届くという点が購買意欲を刺激しているとも考えられるのでは無いだろうか。

■買いたい時に直ぐ届くメリット

 ブログやニュースサイトで記事の中である書籍が紹介されていたとしても、その書籍へのリンクが貼られて無ければ余程読みたい本でも無い限り探そうとしない。しかし、リンクが貼られていると「どんな本かな?どんな感想が寄せられているかな?」と興味が沸くのでクリックする。

 次に紙の本であれば、クリックして到着までに早くて翌日、遅ければ数週間かかってしまうとなれば「帰りに本屋に寄って行こう」と思い、購入を後回しにすることもある。しかし、暫くすれば興味は薄れ「本屋に寄ろう」という記憶すら忘れてしまう。
 
 現代は娯楽が溢れる時代であり、あらゆる手を使って誘惑しようと無料のコンテンツが消費者を待ち構えている。何しろ現代の日本人の平日の余暇時間の半分はネットに接続されていて、そこには無料のコンテンツが山のように溢れている。

 しかし、これが電子書籍であれば、購入したいという気持ちが他へ奪われることなく「1Click」で購入に結びつく。興味を喚起され購入するまでに他のコンテンツが誘惑する隙を与えない。

■Kindleは本と消費者を近づける

 紙やリアル店舗のみの形態であれば、むしろ他のコンテンツに余暇時間を奪われ、「本」というコンテンツそのものが消費者のマインドシェアから消えていくことになるだろう。

 Kindleや電子書籍リーダは消費者と書籍の新たな接点となり、書籍というコンテンツを消費者にとって身近な物にするのは間違いない。出版社にとって紙のビジネスが大切なのは勿論だが、紙の書籍が好きな人は相変わらず紙の書籍を買い続けるだろう。
 むしろKindleによって今まで本から遠ざかっていた人が、新たな読者として取り込めるという点も考えるべきでは無いだろうか。

 紙と電子書籍どちらか一択ではなく、紙と電子書籍両方で読書を獲得する。これからはそういう視点が大切になってくるだろう。

 今の国内の電子書籍市場がどのようになっているかは、電子書籍革命の真実 未来の本 本のミライが参考になる。興味がある方は読んでみてはいかがだろうか。

★本体を衝撃から守る本体ケースに興味がある方はこちらをご参照下さい★
Kindle Paperwhite 専用本体ケース5選を紹介



この記事のタグ: ,


関連する記事

  • 電子書籍、AR、世界同時配信、週刊誌の未来が詰った「少年ジャンプ45周年記念号」

  • 電子書籍時代突入で「一巻目」は格安価格で提供する時代

  • iPad + Kindle を持ち歩く人にお勧めのケース muse

  • 電子書籍の成功の鍵を握るブロガー

  • Kindle Paperwhite に Instapaper の未読記事を自動配信する

  • Kindle fire HD カバー 5選を紹介

  • エンジニアに好評な Kindle Paperwhite

  • Kindle Fire ケースカバー 5選を紹介

  • Kindle テストマーケティングの勧め

  • kindlegen download 方法


  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。