ミクシィの利用率は2%?正しくは70.8%では?

 先日、朝日新聞デジタルに”つぶやく学生は「自分本位」に? 首都圏の5大学調査“という記事が掲載された。

 この記事中でミクシィの利用率は2%と表現されていたため、調査の報告内容より、ミクシィのシェア下落率が大きな話題を集めた。

調査によると、SNSを利用している学生の割合は96.6%。複数のサービスに登録しているが、実際に最も使うSNSの1位はツイッター(49%)。LINE(35%)、フェイスブック(10%)と続き、ミクシィは2%。2年前調査の「利用しているサービス」で、ミクシィは97%と、次点のモバゲー(18%)に大差をつけていた。

この報道に対して、ミクシィ広報部は下記のように主張している。

「【96.6%】は「利用してるサービス」という項目であり、記事で比較するのであれば、同様の項目である「利用しているSNS」であり【70.8%】ではないか。」
【株式会社ミクシィ広報部】

 確かにミクシィ広報部の主張の裏づけである大学生の友達新基準は「メリ友(メリット友達)」!?を見ると、随分記事の内容と異なる印象を受ける。下記に同記事の参照基となったであろう表を抜粋する。

 ■2010年 比較基
  - 「利用しているサービス」はmixiが96.6%でトップ
 ■2012年 比較対照
  - 「利用しているサービス」でmixiは70.8%で三位
  - 「最も利用しているサービス」では1.7%で四位。

 となっており、「最も利用しているサービス」が1.7%であり、「利用しているサービス」としては70.8%という調査結果になっている。

 本来2010年結果は「利用しているサービス」が比較基となっているので、2012年の利用状況を比較するのであればmixiは70.8%と捉えるべきだろう。また、70.8%の学生が利用しているなら十分プラットフォームとして機能する数値である。

 そもそも、既にSNSを複数利用するのは当たり前の状況であり、2010年以前のどれか一つのSNS一択という状況ではなく用途や友人関係によって使い分けるのが一般的であり、「最も利用しているサービス」だけを引き合いに出すのは、現在の利用状況にあっていないのでは無いだろうか。



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    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。