大阪で過ごして感じた事。自分の時間持っていますか?

Twitterを始めたのが2009年10月23日。Twitterを口火にBlog、Facebookとソーシャルメディアのある生活が当たり前の生活になってきました。そんな生活も気がつけばもうすぐ一年が経過しようとしています。あっという間の一年でしたが、特に人間関係についてソーシャルメディアは大きな変化をもたらしてくれたと思います。私にとっては毎日の出会いが刺激的であり、ソーシャルメディアの大きな可能性を実感した一年でした。

東京と全く異なる地方の事情

今、私は大阪の実家に帰省しています。実家は70歳になる両親が二人で生活しているだけの家庭なので、インターネットが繋がっていません。そんな両親からしてみれば「Twitter?何それ?」です。私の一年を劇的に変化させてくれたソーシャルメディアですが、両親にとっては、TwitterやFacebookより、私の結婚の方が関心毎であり、心配の種のようでした。

普段生活している東京を離れて、実家に帰ってみると色々な事が見えてきます。少なくとも、ここでは私の一年前と同じ、「ソーシャルメディアって何?」という状況のようです。冷静に街中や電車に乗って周囲を見渡してみると、スマートフォンを使っているような人は殆どみかけません。大半がガラケーです。(余談ですが、大阪の特色だと思いますが、黄色や紫色の派手な色のガラケーが目につきました。)東京の通勤電車の中でのiPhoneの普及率と比べると全く状況が異なるという事を肌で感じました。

東京で勉強会等を開催すると、iPad保持率の高さに驚きますが、大阪に来てからiPadなんて一回も見ていません。勿論職場等によっては、見かける事もあるでしょうけど、東京で感じる程iPadは一般的なデバイスでは無いように感じました。大阪でこの状態ですから、他の地方に行くともっと、見かけないのではないかと思います。

東京の私の友人とは大概Twitter、Facebookで連絡が取れます。恐らく私の関東の友人達にはソーシャルメディアが日常生活に浸透しているのではないかと思います。しかし、大阪の友人と連絡を取るためには、TwitterやFacebookでは連絡が取れません。皆IDは持ってるけど殆どアクセスしないという状況です。ソーシャルメディアはあくまで情報収集の一ツールであって、日常生活に浸透しているという感じではないようです。地方では携帯メールが最も確実な連絡手段と感じました。

東京では、電車の中や、街中での待ち合わせ中にも、スマートフォン等で情報収集や、ソーシャルメディアでのコミュニケーションに熱心になっている人が居る一方で、地方では、本を読んだり、友達と会話したり、窓の外を眺めたり、あくまでも自分のための時間の過ごし方と、身近な人とのために、時間を過ごしているんだなと感じました。

自分の時間持っててますか?

ソーシャルメディアの世界を一度経験すると、情報の洪水に圧倒されます。現在は情報過多の時代。世界にはニュースが溢れています。それらニュースをキュレータの方々が選りすぐり、日々Tweetや、Likeしてくれます。時にはそれを読んでいるだけで、朝の1時、2時になっている事も珍しくありません。そして、より効率的に情報収集を行うために、スマートフォンやタブレットPCを肌身離さず持ち歩いている人もたくさん居るのでは無いかと思います。

スマートフォンやタブレットを自由自在に使いこなして、最新情報を常にインプットしている姿は知的でカッコ良くも見えます。しかし、大阪に帰ってきて、そういったガジェットも持たず、「ソーシャルメディア?何それ?」という状況に戻ってみると、私も含めて都会の人々は、ガジェットを使いこなして居るようで、いつの間にかガジェットに振り回され、自分の時間を失って居るんじゃ無いだろうか?と感じました。

世界では日々色々な事が起きています。しかし、自分の身近な人達の間でも色々な事が起きています。私の一日の中で両親の事を考える時間はそれ程多くありません。しかし、両親は毎日私の事を考えてくれているんだろうなと思います。きっと、僕が有益な情報を呟かなくても、常にフォロワーで居てくれる存在、それが「家族」なんですよね。

ソーシャルメディアの世界に足を踏み入れて、世界中の人々と繋がる喜びを体験して、ちょっとだけそこから離れてみると、常に自分の味方で、自分の事を考えてくれている自分にとって一番のフォロワーが「家族」だったんだって気づかせてくれました。なんだか不思議ですよね。

世界中の情報にアクセスする事も現代のビジネスマンとして生きていくためには大切な事。しかし、それを重視する余り、ふと気づいた時に、身近で大切な人達を想う時間を見失っていないだろうか?

勿論ソーシャルメディアはこれから大切なメディアとして普及していくとは感じています。しかし、何事もバランスが大切。リアルとソーシャル、両方が充実するから、幸せになれる。どちから一方に偏ってしまったら、大切な物を見失ってしまうかもしれないし、社会から置いていかれるかもしれない。

そんな事を感じた、大阪での一日でした。



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。