なぜTwitterで何万人にフォローされていても一万人以上フォローしている人は 共感や絆を安売りするのか?

タイトルは釣りです。村上総裁が相変わらず、飛ばしています。内容的には、いつもながらとても面白いんだけど、いつか総裁が誰かに刺されないか心配です。

私自身も過去のエントリーで何度か書いてきましたが、Twitterのフォロワーの数や、Facebookの「イイね!」の数を競う行為には疑問を感じています。行為そのものは各自の自由だとも思いますが、何も知らない人達に、単純な数集めでビジネスが成功するとセミナーの勧誘や、教材を販売するのは、見ていて気持ちの良いものではありません。

丁度、良い機会なので、私も最近ソーシャルメディアに感じている所感を綴ってみたいと思います。

Twitterに関する最近の所感

最近皆さんTL読んでますか?私もそうですか、私の周辺でもTLを読んでいないという人が増えています。Twitterを始めた当初は流れるTLに興奮して一日中夢中で眺めていたけれど、最近は自分宛てのメンションや興味あるリストのチェック、それ以外はDM、公式RTされた呟きを時折眺める程度。そんな感じになっている人が増えてきたのでは無いかと感じます。

 昔 人とつながるためのツール
 今 旬な情報を集めるための、ソーシャルニュースフィード

Facebookに関する所感

私は主にFacebookへの投稿は自分のFacebookページへの投稿が中心となっています。それ以外はFacebook上の友達の投稿に「イイね」したり、感想書いたりといった所でしょうか。私にとってFacebookはソーシャル上の友達とのコミュニケーションの場です。しかし、現在の所、Twitterと二重投稿になっているだけの人が多いなと感じており、コミュニケーションがとれて居ない友人も多く居ると感じています。

参考までに私のFacebookページのユーザ情報を公開します(現在1667名)。大半が東京のユーザであり、まだまだ首都圏での利用者が大半ということがわかりますね。

ソーシャルメディア全体に関する所感

ソーシャルメディアは日本において下記の変化をもたらしたと思います。
 ・ポータルサイトの権威を失墜させた。
 ・ポータルサイト、検索エンジンに変わる各サイトへの新たな流入経路となった。
 ・多くの人との出会いを作ってくれた。
 ・時に個人発の情報が大きな話題となり、新たなメディアとなった。

しかし、当初期待された下記の効果については、疑問の声が出初めているのではないかと感じています。
 ・広告媒体としての効果

ソーシャルメディアは、ウェブにおける新たなトラフィック流入経路となり、メディアの形を変え、人が出会うための新たな手段になりました。しかし、広告媒体としてのソーシャルメディアは、それ程効果的では無いのでは無いかと感じます。最近はTwitterのTLをじっくり見ている人は減ってきているのでは無いかと感じますし、Facebookはまだまだ日本では利用者も少なく、その殆どが東京に集中しておりリーチ出来る人は限られて居ます。

勿論、それでも成功している人達は居るでしょう。しかし、そういった例は僅かな例であり、時折聞く成功事例もそもそもブランドが確立している企業が多いように感じます。名もない企業や個人がソーシャルメディアで宣伝して、大きなビジネスに繋がったというのは殆ど無いのでは無いしょうか。

「共感」と「絆」の大安売り

広告媒体としてのソーシャルメディアの難しさは、ソーシャルメディア上でバイラルや共感を起こすために、そもそも発信元がインフルエンサーで無ければ、なかなかバイラルは起きないという事に尽きます。「広告」という存在自体が嫌われている今の世の中で「広告がインフルエンサー」になる事自体が難しいのでは無いでしょうか。

そんな事を知っていながら、「共感」や「絆」というキーワードで、集客しましょうと呼びかける人達が居る。その人達のお陰で、ソーシャルメディアの中で、「共感」や「絆」というキーワードはとても安っぽいものになってしまった。そもそも、「共感」とは何かに対する「結果」でしかな無く、何も無い所から「共感」は産まれないと私は考えます。

私は共通の体感を得ていない人に共感して貰うということは、とても難しいことだと感じています。例えば、視力が悪くて空の青さを知らない人に、空の青さを伝える事は難しい。アフリカに住む子供達に雪の白さや冷たさを伝える事は難しい。でも、たやすく共感という言葉を多用する人達が居る。その人達にとって共感って何なんだろう?

空の青さを知らない人や、雪の白さを知らないアフリカの子供たちに、共感して貰えるとしたならば、僕が考える伝える方法とは、たった一つ。「行動で示す」こと。「僕の目は見えないけれど、この人のことだから信じてみよう」そう感じて貰う事が出来れば、例え目が見えなくても、自分を信じて共感してくれるのではないかと想う。

ソーシャルメディアで広告を出し、大きな成果を出したいと考えるなら、あなたの声に耳を傾けて貰えるような「行動」を心がけることが大切なのでは無いでしょうか。ソーシャルメディアで効果的な言葉は「買ってください」では無く、「何か私に出来ることはありませんか?」では無いでしょうか。

お金で買えるフォロワーを薦める講習会に出るあなたの行動で、「共感」は買えますか?



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。