iPhone人気だけでは無いソフトバンクの実力

電気通信事業者協会から1月の携帯・PHS契約数が発表されました。相変わらずのiPhone人気ぶりで、今月もソフトバンクさんが18万5000の契約を獲得し、純増数No.1をキープ。詳しくはこちらをご覧下さい。
iPhone駆け込み需要でMNPに大きな動き――2010年1月契約数

絶好調のソフトバンクさんですが、よく「iPhone絶好調により…」と紹介されていますが、実は好調なのはiPhoneだけではありません。

携帯・PHS市場は既に1億1102万6600台に到達しており、飽和状態と言えます。限られた市場の中でパイを奪いあっていると言っても過言ではありません。

そこで、大切な二台目市場とも言うべき、携帯電話以外の市場を成長させていく事も通信事業者にとって、大切な戦略です。

実はこの携帯電話以外の代表格でもある、「通信モジュール」でもソフトバンクさんは快進撃を記録しています。こちらの表をご覧下さい。

2009年1月時点ではシェアは1.3%と無いに等しい状態でしたが、2009年3月から投入したUSB型C01LCを投入してから、順調に販売が推移し、一年間で348,400台を発売。12.7%のシェアを獲得し、トップを走っていたドコモさんのシェアを奪った形になっています。

2009年1月時点で32,100台しか無かった事からもわかるとおり、VodaFone時代にもデータ通信モジュールは発売されていましたが、全くと言って良い程売れていなかったと言って良いでしょう。

携帯電話の累計台数が発表される度に「iPhone人気」と報道され「iPhoneがヒットしているだけだよ」と言われる事もあるソフトバンクですが、それ以外の分野でも確実にシェアを獲得しています。こういった点を考慮すると、「iPhoneを獲得した」事も含めて、現在のソフトバンクの好調は、価格、デザイン等の市場ニーズを上手く掴みとるマーケティング部門の活躍と、それを抜群のタイミングでリリースし、確実にヒットに繋げる、孫さんの経営手腕による物が大きいと言えるのでは無いでしょうか。



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    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。