乳幼児は既にタッチネイティブからナチュラルネイティブへ

ウィンドウズ8が発売されて、「古いパソコンではウィンドウズ8をインストールしてもタッチパネルになりません」とテレビで報道されるほど、世間ではキーボートとマウス中心の入力インターフェースから、タッチ操作がスタンダードになってきていることを印象づけた。

しかし、最近の2、3歳位の幼児にiPadを渡すと、iPadに「プリキュア」と話しかけて、プリキュアの動画を検索するそうだ。「音声入力」が「当たり前」になっているのだ。

これからの時代はナチュラルインターフェースへ

スマートデバイスの功績はキーボードとマウスから解放したことにあるが、「出発地点」が電話だったこともあり、このデバイスには「音声入力」が標準で備わっていた。パソコンには全ての機器でマイクがサポートされているとは限らないので、標準で備わっていたことが大きい。今ではアップルのSiriやChromeブラウザでは音声により情報の検索が行える。

パソコンの前に小型装置を取り付けてジェスチャーで操作する「Leap Motion」もこれからのインターフェースとして期待を集めている。

こういった音声やジェスチャーといった、人間の自然な動作、行動でコンピュータを操作することをナチュラルインターフェースと呼ぶが、今後はより重要性が増してくるだろう。

パソコンの主な利用者は主に仕事でパソコンを利用する人であり、「生産する道具」であった。これがスマートデバイスになりタッチパネルになったことで「情報を見る道具」にコンピュータの役割が変わり、利用者の中心も「普通の人」が対象になってきた。

コンピュータがナチュラルインターフェースを備えているのが当たり前になった時、次の利用者とは誰だろうか?「コンピュータを必要としない人」だろう。

例にあげた3歳の幼児はiPadを「コンピュータ」と認識してるのだろうか?お父さんやお母さんと同じ「日本語」で話しかけたら、「プリキュア」を表示してくれる友達のように感じているかもしれない。それは確かにコンピュータかもしれないが、利用している人間はそれを「コンピュータ」とは思っていないかもしれない。

20年後の当たり前とは

こういった世代があと数年すれば小学生になり、20年経てば社会に出てくる。その時社会はどう変わっているだろうか?最新のIT技術、例えば3Dプリンター等がここ一、二年で劇的に社会を大きく変えるとは思わないが、20年後ならば、私たちの世代とは「常識」が異なる世代が社会を動かす一員となり、「今の常識」で社会を動かしている人が現役を退いた世界が訪れる。

インターネットが普及して私たちの世界を大きく変えたが、これからの20年はもっと早いスピードで変化してくるだろう。「世の中を動かすキーテクノロジー」の片鱗を今後も注目していきたい。



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プロフィール

大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。