BLOGOS退会したら検索流入が三倍に増加した

約一年BLOGOSに当ブログの記事が転載されていたが、もしかするとBLOGOSに転載されると検索流入が減るかもしれないとふと疑問を感じるようになった。

理由は下記の三つである。
 - 当ブログは更新頻度が少なくグーグルからのクロールも週一回。しかしBLOGOSは記事公開後即座にクロールされている。
 - 当ブログの記事をグーグル検索しても、当ブログが表示されないことがあった。
 - インデックスされる速度が遅いのなら、当ブログがグーグルからコピーサイトと判断されるのではないか?

その疑問を記事にも書いたことがあった。

BLOGOSに掲載され、ピックアップに掲載されると一万PVを超えることも少なくは無く、多くの人に記事を見て貰えることは有難い。しかし、検索エンジンから評価されないとなると、ドメインを取得しサーバのレンタル費を払ってブログを続ける価値に疑問を感じるようになった。どうせ検索されずBLOGOSの一部として見られるのなら無料のBlogerでも利用しておけば良いのだから。

そこで葛藤もあったが、2012年12月をもってBLOGOSを退会した(私の記事は99%の確立で転載され、ほぼピックアップに選んで頂いていたのでBLOGOSの編集の方等には大変感謝している、それもあって退会は非常に悩んだ)

退会した途端に検索エンジンからのトラフィックが急増した

BLOGOSの対応は早く退会と共に即座に全記事が削除され、グーグルのインデックスからも瞬時に消えた。今年度の検索流入数の推移を下表にまとめた。4月から12月の月平均は5720件、11月は9935件の検索流入だったが、12月の検索流入数は前月の約三倍に膨れ上がった。1月の検索流入数も七日間で8889件に到達しており僅か七日間でBLOGOS参加時の月平均を上回っている。

検索流入の重要性

よく、著名なブロガーのエントリーを読んでいると「検索流入からのトラフィックが六割有る」とか「検索流入だけで10万PV」といった話を目にすることがある。ブログは継続し記事が増えれるほど、検索流入が増えトラフィックが蓄積されていくとは良く聞く話である。

しかし、私のブログはそうでは無かった。記事を書いても書いても検索エンジンからの流入が増えないのだから、記事を書き続ければPVが増えるという実感が全く無かった。様々なメディアに転載され多くの人に記事は閲覧はされているがASSIOMA(アショーマ)というメディア自体のメディアパワーはちっとも成長している気配を感じなかった。

しかし、BLOGOS退会後は記事を公開して数分後には該当の記事に対する検索流入が始まったり、過去記事がPVを地道に増やすことを身をもって体験出来た。

オウンドメディアのメディアパワーを育てておかないと、いざという時に、告知のしようが無くなってしまう。それにサイトの導線設計をしていても個別の記事だけが切り出されて転載されてしまえば意味をなさなくなる。例えば当ブログでは、画面上部のナビ部分でKindle特集を告知しており、ここをクリックして貰えばKindle関連の記事を用途ごとにまとめている。こういった別ページへの案内は、転載されてしまえばナビが無いのだから出来なくなる。

また、記事が転載されるとは言え、イベントの告知や、新刊の宣伝等の記事は基本的にBLOGOSに転載されることは無いので、これが検索エンジンで地道にアクセスをとれるように成長させておけばバナー広告で確実に告知を行うことが出来る。

それに、当ブログでは一本の記事が数万PVをソーシャル流入で稼ぐことも珍しくはなく12月のPV数は検索流入は約3万だったが、サイト全体では14万PVに達していた。しかし、ソーシャル流入は運に左右されるのでメディアとして安定した保障値にならない。検索流入なら前月予測からある程度近い数値を充てにする事が出来る。

ソーシャル経由の流入は瞬間的にはPVが急増するがもって三日、それ以降はパタリとトラフィック流入が止まる。それ以降その記事がPVを稼ぐかどうかは検索エンジンにかかっている。検索エンジンからの流入を増やすということは、メディアとしての安定した閲覧数を維持するためにも大切な指標なのだ。

認知獲得は重要、しかし、それが何に繋がったを考えるのも重要

もし、一ブロガーとして知名度を獲得することが目的ならBLOGOSへの転載はお勧めする。運が良ければ記事閲覧数は十倍位に跳ね上がるかもしれない。しかし、メディアとしてブログを育てて行きたいと考えるなら、検索エンジンからの流入についても検討する必要はあるだろう。

また、多くの人に見られたことで「数字」に喜ぶだけでなく、それがどんな成果を自分にもたらすかも考えておくことも大切だ。BLOGOSに掲載された記事が一万PVになった!それは良いが、多くの人に見られて何に繋がるかを考えて無ければ承認欲求を満たしただけで終わってしまう。私の経験では「おっ、なんだか盛り上がってるな」と火事場見物に訪れた人に記事を閲覧して貰うより、「明確な目的をもって」訪れた人に記事を見て貰う方が講演や購買喚起に繋がると確信している。そして、後者を招き入れてくれるのは大抵検索エンジン経由だ。

ブログを書く目的は人によって様々なので、BLOGOSを有効活用出来る人も勿論居るだろう。しかし、私のように十年後も二十年後も、この「ブログ」を地道に続けていきたいと思うひとは、検索エンジンとの長い付き合いも心がけた方が良いかもしれない。

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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。