スマートメータにWiMAXを採用。九州電力2016年度から

九州電力は2016年度から「WiMAX」を採用したスマートメーターを導入すると経済産業省が10日に開いた「電気料金審査専門委員会」で表明した。スマートメータとは遠隔地から電力量を検針可能にする次世代電力量計。現在の電力利用量をリアルタイムで把握することが可能になる。現在の検針器では、検針員が現地に足を運び目視していたが、スマートメータ化すれば遠隔地で目視可能であるため、人件費を抑制するこが出来る。

九州電力では平成22年度からスマートメータ導入を開始。平成24年度までに累計37万台を導入。平成25年度から平成27年度は毎年30万台づつ導入を拡大する。平成28年度以降は年間80万台以上の本格導入を図り、都市部及び一般地域については平成35年度までに全数スマートメーター化を完了させる。

WiMAXを採用する理由は、無線方式であるため新規の光回線が不要であるため設置コストを抑え、展開時間を短縮することが出来る。また、現行の通信方式よりも通信距離が長く、同じLTEや3Gといった携帯電話方式よりも通信料金が安いため。

スマートメータの単価は、平成22年度は一台あたり35.3千円であったが、平成30年には一台あたり16.4千円を目指す。

WiMAXの未来はスマートグリッド、Internet of Thingsが鍵を握る?

現在の無線規格がどれだけ支持されるかは「デバイス」が握っているといっても過言では無い。コンシューマ向け無線規格は「iPhone」又は「Galaxy」が登場するかどうかが、成功の鍵をにぎる。

しかし、WiMAXは当初Intelチップのパソコンに搭載されると期待されていたが、時代は急速にスマートデバイスへシフトしている。WiMAX対応で大多数のコンシューマの支持を得るデバイスの登場が期待薄ななか、今回の事例はWiMAXの活路となるか注目されることになるだろう。

図:九州電力株式会社「スマートメーターの原価算入について



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。