Nexus7がiPadに勝利したがトレンドの変化と判断するのは時期尚早

国内市場でタブレットの王座を守っていた、iPadがNexus7に負けたということで、話題になっている。

この記事は事実なのだろうし、事実を否定するつもりは無いが、ネット上ではiPadからAndroidタブレットへとトレンドが変化した等という意見を見るとそこまで考えるのは時期尚早だと思う。

BCNランキングにはアップルストアやキャリアは対象に入っていない

まず、BCNランキングを見る時に注意しなければならないのは、BCNの調査対象店舗からの集計になる点であり、下記の22社が対象となる。

アベルネット(ボンバー各店舗)、アマゾン ジャパン(Amazon.co.jp)、エディオン(エディオン、エイデン、デオデオ、ミドリ)、NTTレゾナント(NTT-X Store)、大塚商会(P-tano)、ケーズホールディングス(ケーズデンキ)、サンキュー(100満ボルト)、上新電機(上新電機)、スタート(onHOME)、ストリーム(ECカレント)、ソフマップ(ソフマップ)、ZOA(ZOA)、ドスパラ(ドスパラ)、ナニワ商会(カメラのナニワ)、ビックカメラ(ビックカメラ)、ピーシーデポコーポレーション(PC DEPOT)、ベスト電器(ベスト電器)、三星カメラ(三星カメラ)、ムラウチドットコム(ムラウチドットコム)、MOA(A-Price)、ユニットコム(パソコン工房、Faith、TWO TOP、FreeT、グッドウィル)、ラオックス(ラオックス)

この中には量販店最大手のヤマダ電機、ヨドバシカメラが含まれていない。また、アップルストアやキャリアショップも含まれていない。傾向としては参考になるが、アップルストアでの販売台数もかなりあるのでは無いかと思う。
キャリアショップもNexus7はWiFiモデルとなるのでセルラー回線が売れないのではキャリアショップで力を入れて販売するメリットは薄い、それに「アップルからのノルマ」もある。こういった要素も考慮しなければならないだろう。

入荷二週間待ちのiPad miniと、在庫ありのNexus7

アップルストアでiPad miniを購入しようとすると、納品に二週間ほど必要と案内される。

グーグルでNexsus7を購入しようとすると、在庫ありで3~5日でお届けとなっている。

単純にiPad miniが品薄で購入者全てに行き渡っていなかったという状況も想像される。

トレンドの変化かどうかはまだ判断つかない

今回BCN調査対象店でiPadにNexus7が勝ったのは事実だろう。しかし、これが瞬間最大風速なのか、トレンドの転換なのかはまだ判断出来ない状態だとは思う。

私見ではあるが、Nexus7購入者はタブレット好きなどの「ガジェット好き」という層もある程度含まれているのではないかとも思う。iPadも持っているけど、Nexus7も出たんで買ってみようという層だ。こういった層が来月以降も持続しているかも考慮する必要はあるだろう。

12月分だけの結果では、iPod全盛期にiPodが品薄の時にソニーのウォークマンが時折首位になっていたケースもあるが、今回のケースはその時と状況が似ているように感じる。

しかし、Nexus7自体の評判も良いし、価格がiPadシリーズよる安く購入しやすいという利点も有り、人気があることもうなずける。iPad miniの品薄の解消、Nexus7の継続具合を見ながら、トレンドの転換なのか見極めるにはまだもう少し時間はかかりそうだ。



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。