次世代タッチパネル技術 OGSを台湾AU Optronics Corpが実用化へ

現在のタッチパネルは静電容量式と呼ばれる方式で台湾の2社、TPK Holding(宸鴻)とWintek Corp(勝華)が大きな市場シェアを持っている。この2社は米アップルと取引することで、日本写真印刷などの抵抗膜式タッチパネルを手掛けてきた企業から市場を奪った。スマートデバイスに欠かせない部材であるタッチパネルは技術革新によってアップル等の次世代モデルに採用されると大きなビジネスチャンスとなるため各社が社運を賭けて競争を行っている。

液晶パネルメーカーは、ガラス一体型(OGS:one glass solution)、インセル、オンセルといったタッチパネルの実装法を研究している。この新しい方式はタッチパネル付き液晶パネルとして鏡面を薄くし、部材が減ることからコスト削減に繋がる。

上記三つの実装法の中で、OGS技術の実用化が近づいている。OGSは1枚のガラスが、カバーガラスとタッチセンサの両方の役目を担う。これによって必要となる部材が減るために、鏡面が薄くなり、重量も軽く、コスト削減も可能になる。

台湾Isaiah Researchは台湾AU Optronics(AUO、友達)が2011年第4四半期にOGSをを採用したタッチパネルを台湾Acer(宏碁)の10.1型パネル搭載のタブレット端末に向けて出荷する可能性が高いと予想している。

生産規模は1万5000~1万8000枚/月、歩留まりは5割程度。OGSを用いないものに比べて厚さが3割減ると見られている。ガラス部分は米Corningが「Fit」と呼ぶ強化ガラスで「Gorilla」ガラスほど頑丈ではなく加工しやすい。



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。