ホームスマートフォン発売 パナソニックの情報家電戦略

パナソニックは2013年2月19日 ホームスマートフォン VS-HSP200Sを発表した。価格はオープン価格で発売は2013年2月中旬、月産台数5000台。

ホームスマートフォン

特徴としては、WiFiとDECTに準拠している点。これによってインターネット経由の通信や、家庭内センサーデバイスなどと連携が可能である点。WiFiを使ってインターネットを見ることやSkypeによる通話がサポートされている。DECTの通信では別売りの窓センサー(別売品:KX-FSD10/FSD10W)を最大20台個まで登録可能でドアの開閉がおこなわれれば各端末に通知される。
ホームスマートフォン特徴

OTT、キャリア、家電メーカが狙う「家」の覇権

グーグルは既にテレビを展開しているが、アップルの新型テレビの噂も絶えない。キャリアもSTB、HGW、最近ではスマートテレビによって家庭の中にビジネス領域を拡大する「攻城戦」を展開している。

かたや家電メーカは電話やテレビを軸とした「自分たちの城」を守る「坊城戦」の状態になっている。これらの戦いについて最近は機関投資家とディスカッションすることが多いが、コンシューマに絶大な人気を獲得しつつあるOTTが有利なのではないかという見方が多い。

家庭の中は国内電機大手にとっては「聖域」。ここをスマートフォンを軸として攻め入るOTT、キャリアに奪われるようなことがあればテレビ市場崩壊どころの騒ぎでは無くなってしまう。

そういった意味で、このホームスマートフォンは情報家電戦略としては正しい動き。機器単体で売る時代は終わり「繋がる」ことが価値をもつ時代。他の家電メーカもこの変化に気づき「聖域」が守られることを期待したい。



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プロフィール

大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。