MWC2013 スマートデバイスの開発競争は一段落、「拡がり」を競う時代

MWCはホールが合計8個有り、1は入場口、2は商談ブースとなっており3からが通常ブースが始まる。3は他のホールへの通過点となるため人の出入りが最も活気あふれるホールとなる。このホール3を活気付ける要因に、サムスン電子、ZTE、HUAWEIのブースがホール3の入り口、中央大通りに集まっていることが考えられる。

中でもサムスン電子の賑わいは頭一つ飛び出している。サムスン電子のブースは白基調で統一されており、天井に吊るされたサムスン電子の看板には「Innovate」の文字が刻まれている。アップルストアのようなその空間からはサムスンの「Innovateは既にアップルの物では無い」という暗黙のメッセージを感じた。samsung-innovate

サムスン電子のブースには、新製品のGalaxy Camera、Galaxy Note 8.0が展示されていることもあるが常に人で溢れている。Galaxy8

スマートデバイス性能開発競争は終わり「拡がり」を競う時代

日本の報道ではGalaxy Note 8.0とFirefoxOSの報道が多い。このGalaxy Note 8.0は質感、応答速度も素晴らしく良い製品だ、FireFox OSもZTE他様々なデバイスメーカが展示していることもあり存在は目に付く。しかし、スマートデバイスの性能開発競争で目新しい物は特に感じない。

それより、私がサムスンブースから感じたことは「Galaxy」というブランドは既に「スマートデバイス」の領域に閉じておらず、教育、スマートテレビ、M2M、車と、着実にブランドが根付き拡大している点だ。ZTE、Huwaei等も同様で、生活家電、M2M分野でのアピールを怠っていない。こういった動きの背景には車、家電へと「市場」を拡大しようとするキャリア陣営へのアピールもあるのだろう。

今年はアップル、グーグルもウェアラブルコンピュータ発売の噂が絶えないがスマートデバイスの競争ステージが「クラウドと繋がる」から「デバイスと繋がる」の競争が既に始まっていると実感した。



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。