歴史を感じる場所 サンタ・エウラリア大聖堂

「Via Laietana-Pl Ramon Berenguer」駅から歩くこと三分、中世と現代が入り混じった建物、バイオリンを弾き、談笑する人々の脇を通り抜けると、突然目の前の空間が開け、大きな建物が見えてくる。

Barcelona2
見るからに格調高く、しかし派手さは無く、それでいて威厳を損なわない、その建物の名前は「サンタ・エウラリア大聖堂」。150年の歳月を経て完成した1450年に完成したカトリック教会だ。教会の前には大勢の人が行き交うが、騒ぎ立てる人はいない。道行く人々が自然とこの建物に敬意を表しているのかもしれない。

サンタ・エウラリア大聖堂

昼間の入場には入場料が必要のようだが、私が訪問した17時には入場料金は不要で中へ入ることが出来た。中に一歩足を踏み入れると概観とはうって変わって黄金の光が辺りを包み込む。
サンタ・クレウ・イ・サンタ・エウラリア大聖堂 入り口

中にも大勢の人が居るのだが、誰も声をあげて会話をしようとしない。恋人たちでさえ目配せで合図する。私たちも自然と会話する時には小声になってしまった。特に「静かにしなさい」と注意されるわけではないのだが、この大聖堂は原始キリスト教のあった場所。二千年近い時を建物や所有者が変わりながらも、キリスト教の教会として今なお受け継がれてきた、その歴史の前に人は自然と謙虚となり無口になるのだろう。

教会内の回廊にはキリスト教に伝わる絵画や像が並んでいる。敬虔なクリスチャンにはキリスト像の前で涙を流している人さえ居た。キリスト像

バルセロナの観光地では、このサンタ・エウラリア大聖堂とサグラダ・ファミリアのどちらかいいかで意見が別れるようだ。サグラダ・ファミリアには一つの建物に注がれる情熱が、このサンタ・エウラリア大聖堂には歴史がある。どちらも他では真似することの出来ないスケールと緻密さを持っている。もし機会があるなら、是非両方とも訪れてみてはいかがだろうか。



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プロフィール

大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。