ウェアラブルコンピュータのある生活

Nokia Research Center が2009年9月8日に公開した「Nokia Mixed Reality」というコンセプトを説明したビデオがある。ここにはウェアラブルコンピュータ、もっと言えばコンピュータが生活に溶け込んだ2013年のライフスタイルが描かれている。

携帯電話がスマートフォンで無い所が時代を感じさせるが、2013年になった今、残念ながらこんなクールな生活はまだ誕生していない。

携帯電話の目覚ましで目が覚める(ここは実現してる人は多そうだ)、眠い目をこすりながらどこからともなくメールの着信音が聞こえる。すると窓ガラスに今届いたメールが表示される。コーヒを飲みながら眼鏡をかけると、これがウェアラブルコンピュータになっている。

目の前に広がる映像を指先で制御する。パソコンやスマートフォンがなくてもニュースや天気の確認が行える。天気予報を見ていると丁度メールが届く。指先をポンと叩くジェスチャーをすると、メールが開封される。キーボードが無いので絵文字で感情を相手に伝える。

天気が良いので椅子に腰掛けながら、音楽を聴く。blutoothヘッドホンから音楽が流れ出す。

個々の技術は実現しつつある

今現在このビデオのような生活をしている人は少ないだろう。しかし、Google glassの登場も近づいてきているし、窓に映るメッセージというのはサムスンが透明なディスプレイを既に実現している。これはMWCでのTelefonicaブースの映像だがサムスンの透明ディスプレイを使った展示コーナがあった。
透明なディスプレイ

Blutoothのヘッドホンは既に普及しているし、リストバンド型のコンピュータも幾つか登場している。

そう考えてみると、あとはソフトが整えばこのクールなライフスタイルを実現することは出来そうだ。おそらくだが2015年位には実際にこういう生活をしている人が現れだすのではないだろうか。ただ、その時点では第一世代とも言える状況なので満足度は低いと想像されるが。

しかし、多くの家電メーカや携帯端末メーカは「個々の製品が連携する未来」をしっかり認識しておくべきだろう。そういった未来を想像するにはこのビデオは現実的で参考になるビデオと言えるだろう。



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。