米AT&Tとベライゾン・コミュニケーションズ 英ボーダフォンを共同買収か?

verizon-wireless-logoブルームバーグの報道によれば米AT&Tとベライゾン・コミュニケーションズが共同で英ボーダフォンの買収を検討しているという。

FTは2日のブログで「通常信用できる情報を持っている複数の関係者」を匿名で引用し、米携帯電話事業者ベライゾン・ワイヤレスをボーダフォンと共同で所有するベライゾンがAT&Tと共同で、ボーダフォンに分割買収案を提示する方向で作業していると報じた。買収計画が実現した場合、1株当たりの買収額は約260ペンスとなる見込みだ。

これまでの経緯を簡単に説明すると、ベライゾン・ワイヤレスはベライゾン・コミュニケーションズが55%の株を持ち、ボーダフォンが45%の株式を保有している。以前から親会社であるベライゾン・コミュニケーションズは収益性の高いベライゾン・ワイヤレスを100%子会社する意向を示しており、これまでも何度かボーダフォンに株式の買取を打診しており、今年中にこの問題を解決したいと望んでいた。そこにAT&Tの名前が突然浮上し、ボーダフォンを$2450億ドルで共同買収するかもしれないというのだから驚きだ。

AT&T側の思惑としては規模の拡大は当然あるだろう。同社は2011年にT-mobile USAを買収しようとしたが失敗、その時米国でのスケールを求めた買収は無理だと判断し、海外への成長を検討していた。

米国では今年ソフトバンクが進出を果たすが、LTEの時代に向けて業界再編は進みそうだ。



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。