NFV ホワイトペーパ和訳 Network Functions Virtualizationの利点

本文書はNetwork Functions Virtualisation – Introductory White PaperのNetwork Functions Virtualizationの利点を翻訳した物だ。内容の精度について保証するものでは無いので注意頂きたい。

Network Functions Virtualizationの利点

Network Functions Virtualizationを応用することで、通信事業者は、多くの恩恵を受けることができ、テレコム業界の姿は大きく変わるだろう。予想される利点は次の通り。(順不同)

  • 機器を統合、IT業界のスケールメリットによって機器コストが削減され、電力消費が削減される。(2011年には、900万台のサーバ出荷、2013年には150万台のルータ出荷)
  • 通信事業者の通常のイノベーション・サイクルを最小化し、市場への製品出荷を早める。スケールメリットでは、ハードウェアベースの機能への投資がカバーされる必要があるが、もはや、ソフトウェアベースの進化には適用できない。そこでは、他の機能革新が実現化されつつある。
  • 同じインフラストラクチャ上で、製造、テスト、レファレンス・ファシリティが行えるので、より効率的なテストや結合作業が行え、開発コストを削減され、市場への製品出荷も早まる。
  • ターゲットであるサービスの導入をその場所や顧客セットに基づいて行える。必要に応じて、即座にサービスのスケールアップ/ダウンが行える。さらに、新しいハードウェアを設置するために、どこかのサイトへ行く必要はなく、リモートからソフトウェアのプロビジョニングが行えるため、サービス提供の速度が改善される。
  • 様々なエコシステムが可能になり、オープン化が進む。仮想アプライアンス市場に対して、単なるソフトウェアによる参加も可能になるし、弱小プレーヤーやアカデミアの参加も可能になる。イノベーションがより進められ、低リスクでクイックな、新規サービス、新規収入源をもたらす。
  • ネットワークの概要やトポロジーを、ほぼリアルタイムで最適化し、実際のトラフィック/モビリティ・パターンやサービス要求に合わせることができる。例えば、1+1のフルレジリエンシーを持たせることなく、ネットワーク機能を提供するリソースの場所や割り当てを自動化し、ほぼリアルタイムで障害に対応できるようになる。
  • マルチテナンシーをサポートし、それによって通信事業者は、複数のユーザ、アプリケーション、内部システム、他の通信事業者、それぞれに合わせたサービス、接続を提供できる。すべてを同じハードウェアに共存させ、適切かつセキュアに管理ドメインを分離できる。
  • 標準サーバやストレージに電力管理機能を持たせることで、エネルギー消費を削減し、ワークロードを統合させたり、ロケーションの最適化を行ったりできる。例えば、仮想化技術を利用して、非ピーク時には、いくつかのサーバだけに作業を割り振り(例えば、夜間)、他のサーバは、電源オフにしたり、電力セーブモードにしたりすることができる。[3]
  • 運用効率が改善され、物理的なネットワーク・プラットフォームを高度に統一でき、他のサポートプラットフォームを同質化できる。
  • ITオーケストレーション・メカニズムにより、インストレーション、性能のスケールアップとスケールアウトが自動化され、Virtual Machine (VM)ビルドの再利用ができる。[4]
  • アプリケーションによってハードウェアが限定されるようなことがなくなる。標準的な高容量のITサーバを操作する技術は、現在の通信会社ごとに限定されているネットワーク機器に比べて、せいぜい断片的なものだ。
  • プランニングやプロビジョニングのために必要とされていた様々な機器が削減される。ツールを開発すれば、自動化が可能であり、複雑さを増す仮想化ソフトウェアに対処できる。
  • 自動的な再設定が行われるようにすれば、一時的に障害復旧を行うことができ、ITオーケストレーション・メカニズムを使って、ネットワーク・ワークロードを、性能的に空きのあるものへ移動させることができる。これにより、24時間/7日間の運用コストを削減することができ、障害を自動的に抑えることができる。
  • ITと通信事業者との間で、より高い効率性を得ることができる。
  • 稼働中のソフトウェア・アップグレード(ISSU)をサポートし、 新しいバージョンのVirtualised Network Appliance (VNA)を容易にインストールでき、新規のVirtual Machine (VM)を準備できる。サービスを止めることなく、旧VMから新VMへとトラフィックを切り替えることができる。アプリケーションによっては、新VMと旧VMのステートを度王記させることが必要な場合もある。

★NFV関連のドキュメント★
 ・1.Executive Summary
 ・2.イントロダクション
 ・3.応用分野とユースケース



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。