NFV ホワイトペーパ和訳 NFVの実現手段

本文書はNetwork Functions Virtualisation – Introductory White PaperのNetwork Functions Virtualizationの利点を翻訳した物だ。内容の精度について保証するものでは無いので注意頂きたい。

Network Functions Virtualizationの実現手段

近年、いくつかの技術が開発され、Network Functions Virtualizationの目標が実現可能となった。本セクションでは、実現手段について述べ、関連事項についても触れておく。

クラウド・コンピューティング

Network Functions Virtualizationは、現代のテクノロジーに影響を与え、クラウド・コンピュータが開発された。こらクラウドテクノロジーのコアには、仮想化メカニズムがある。ハイパーバイザを利用し、ハードウェアを仮想化し、同時に、仮想イーサネットスイッチを使う(例えば、vSwitch)。仮想マシンと物理インターフェースの間のトラフィックをつなぐのである。通信機能として、ハイI/O帯域を持ったハイスピードのマルチコアCPUによって、ハイパフォーマンス・パケット処理が実現されている。負荷分散のためにスマート・イーサネットNICを使い、TCPオフロードを行い、パケットをダイレクトにVirtual Machineメモリに送り、pollモード・イーサネット・ドライバを利用する。(割り込みドリブン、例えば、LinuxNAPIや、IntelDPDKではない)

クラウド・インフラストラクチャでは、リソースの可用性が高められ、オーケストレーションや管理メカニズムが使用できるようになり、ネットワークに仮想アプライアンスを自動インストレーションできるようになって、仮想アプライアンスを適切なCPUコア、メモリ、インターフェースに割り当てることができるようになり、障害が発生したVMの再インストール、VMステートのスナップショット、VMのマイグレーションができるようになる。

最終的に、OpenFlow、OpenStack、OpenNaaS、OGFのNSIのように、管理のためのオープンAPIが利用でき、データプレーンの管理ができることにより、ワンランク上のNetwork Functions Virtualizationやクラウド・インフラストラクチャが提供される。

業界標準の高容量サーバ

業界標準の高容量サーバを使用するとこは、Network Functions Virtualizationの経済問題における、キー・エレメントである。Network Functions Virtualizationは、IT業界のスケールメリットに影響を与えるキー・エレメントである。業界標準の高容量サーバというのは、標準のITコンポーネント(例えば、x86)を持ち、何百万台も販売されている。業界標準の高容量サーバに共通している特徴は、サーバどうしで交換が可能なサブコンポーネントが競争的に供給されているということである。

カスタムメイドのApplication Specific Integrated Circuit(ASIC)の開発が必要なネットワーク・アプライアンスは、サイズが小さくなるに従って、コストが対数的に増大していき、一般的に使われるプロセッサーに対して、次第に競争力をなくしつつある。[5]
商業的に出回っているシリコンは、依然としてコモディティな機能を実装するものに使われていて、ASICは、いくつかのタイプの非常に高スループットなアプリケーションに使われている。

テレコム業界の姿を一変

Network Functions Virtualizationは、テレコミュニケーションに多くの利益をもたらすが、ベンダの姿は一変するだろう。新しいNetwork Functions Virtualization市場で、どのプレーヤーも自らのポジションを取る/取り直すことになるだろう。

それは、破壊的ではない。ネットワーク機器のベンダの中には、実装を始めているところもある。専用のソフトウェアを業界標準のハードウェア、ソフトウェアコンポーネントと結び付けて専用の方式を実装している。専用のソフトを業界標準のハードウェアの上で実行し、標準の方式により、既存プレーヤーに対して、多大な機会をもたらす。ソフトウェアとネットワーキングのノウハウによって、多くのケースにおいて、本当の価値を与えられる。業界のメジャープレーヤーは、既に多方面で仮想化を進めている。通信事業者の解決すべき問題には運用を統合し、いかにしてスキルベースの運用を、ソフトウェアベースのネットワーク環境に統合するかということであり、同時に、投資対象をじっくりと考察して、既存のシステムとプロセスを最大限に利用するという問題だ。

★NFV関連のドキュメント★
1.Executive Summary
2.イントロダクション
3.応用分野とユースケース
4.NFVの利点



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。