Facebook悪徳活用事例 感動系エピソードを利用した情報商材販売

Facebookで感動系エピソードを投稿して「いいね」を獲得する方法が、色々と話題を集めている。純粋に自分が体験した話もあれば、有名人の名言を共有する。自分が感動した話をシェアしたいという気持ちは純粋なもので人として普通の行為だろう。

ソーシャルメディアと感動系の話は相性が良い。自著の「ソーシャルメディア実践の書」でも書いたが、他の商業媒体ではビジネス思考が優先されるので著者が感情的な文章を書いても、編集、校正の段階で言葉のとげは丸められていき世に出るまでに「感情」は薄められていく。丸裸の言葉がダイレクトに公開されるソーシャルメディアは「感情」が流通しやすいのだ。そのためソーシャルメディアは、むき出しの感情が流通しやすいメディアであり、難しい説教じみた話を書くより、面白い、心が揺さぶられたという写真や話の方がシェアされやすい。

そういった特性に気づき出した人達が、感動系の話を捏造してまで「いいね」を獲得しようとしている人も増えてきた。最近の話では「志村けん&ビートたけしの美談はデマ…グレート義太夫が否定」という話が話題に挙がっていた。

こういった捏造してまで感動話を掲載する人の心理には、単純に「いいね」が欲しいという他愛もないものもあれば、「目的」があってわざと感動話を掲載している業者も居る。

感動話で大量の「いいね」を獲得、後日他の内容に差し替える

ソーシャルマガジンというFacebookページがあるが、どうもここの写真集を見ているとおかしな自体になっていることに気づく。

情報商材を売るための感動話

コメントの内容と写真の内容が一致していないのだ。「号泣した」「この話は何度見ても泣ける」「泣けた」などのコメントが並んでいるにも関わらず、投稿内容に書かれたURLをクリックすると「情報商材」の案内ページへ誘導される。

あなたの「いいね」が友達への情報商材売り込みへ協力してしまっている

Facebookの広告機能に、友達が「いいね」を押した投稿を広告として表示させる機能がある。この機能は友達が「いいね」と言っていない広告を表示されるより広告効果が高いとされている。最近Facebookで捏造してまで感動系の話が投稿されている背景には、この機能を利用した情報商材の販売が登場してきていることに一部関係もあるだろう。

彼らの手口はこうだ。

 1) 感動話(面白い話)や写真で「いいね」や「シェア」を獲得
 2) 後日、投稿内容を「情報商材誘導素材」に切り替える
 3) Facebook広告機能で「投稿を広告」にする
 4) 情報商材を販売する

感動系の話にすぐ飛びつく層は「ITリテラシー」が低い層に多い。そういった層と情報商材のターゲット層が一致しているのだろう。あなたの「無邪気ないいね」が、情報商材の販売に加担しているかもしれない。

「無料ほど安いものは無い」という言葉があるように、「無料で」手間隙かけて「良い話」を投稿する裏には何か目的があると疑う必要があるのかもしれない。嫌な時代になったと思うが、それだけソーシャルメディアが生活に根付き出した出したということなのだろう。

★ITリテラシーを高めたいかたに★
 ・ソーシャルメディア実践の書



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。