「日本製が一番良い」は過去の話

僕らは笑顔でゴミを7万円で売っていた」という記事が話題を呼んでいる。

ARROWS X LTEを片手に持ったお客様が来店され。
「急に動かなくなったんですけど!」
「再起動を繰り返します!」
「フリーズして、全く画面が動かない!」
「本体が熱くなって、ヤケドしそう!」
「さっきまで電池が90%あったのに、一瞬で0になった!」
という、困って、ちょっと怒っているお客様が、後を立たなくなりました。
 ~中略~
実質的にも、お客様が富士通の製造部や企画部にクレームを言うことなどできませんから。
僕も、この「知らずにゴミを売っていた重罪」を引き受ける責任があると思っています。

富士通製スマートフォン、ARROWS Xを購入しにきた女性とのやりとりをARROWS初代の頃の回顧録を交えて記載されている。

賛否両論ある記事だが、IS03を購入した私には、共感する部分は多数ある。auからiPhoneそっくりのスマートフォンが登場するということで期待に胸を膨らませて購入したが、約二年間の使用感は、おおむねこのような感じだ。

 ・バッテリーが四時間ほどしかもたない
 ・グーグルマップで目的地を探していると再起動する
 ・Facebookに写真を3~5枚上げればバッテリーの残量はゼロに近くなる
 ・電話がかかってきても、着信に気づいているのに電話に出れない
 ・電話に出ると再起動する
 ・メールで文字入力が可能になるまで一分間ほどかかる

J-Phone時代からずっとシャープ製の携帯電話を愛用していたが、IS03でシャープに対する印象は大きく変わってしまった。

日本製が一番は過去の話

IS03にしろ、ARROWS LTEにしろ、その使用感とは裏腹に、日本メーカ製のスマートフォンは広告展開で「魅力的に見せる」ことは上手い。「日本製は品質が高い」という思い込みから、ついつい良く目に留まる製品を購入してしまうことがある。

しかし、冷静に考えてみると宣伝で目に飛び込んで来る製品は「日本製」の物が多いが、友人が「これいいよ」と薦めてくるものは対外「海外製」のものが多い。例をあげるとスマートフォン、タブレット、電子書籍リーダ、パソコン、モバイルルータなど、最近のガジェット類は全て海外製の方がバランス感覚が良く優れていると思う。今やテレビですらサムスン電子の方がコストパフォーマンスが良いのでは無いかと思う。

こういう傾向となった理由は多々あると思うが、グローバルでヒットする製品と、国内だけでヒットする製品では売り上げが異なるのは容易に想像出来るし、当然後継機の研究開発費にも差が出てくる。日本メーカもiPhoneを造れるという話は良く耳にするが、アップルと同じペース、同じ時期、同じ価格で同等製品を市場に供給することは、もはや不可能なのではないか。

それでも「買わされる」悲劇

白物家電は未だに国内メーカに分があると思うが、最近のガジェット系のものは海外製の方が良いと私は感じている。

一昔前であれば、海外製の製品と比較すれば、日本製メーカの製品は品質もコストパフォーマンスも高かった。だから「広告の力で買わせた」としても、買って後悔することは稀だった。最近の製品力が海外メーカに追いついていない状態で、「広告の力で買わせて」しまうと、前述のブログ記事にあった「七万円のゴミを売っていた」状態になってしまう。

勿論「売れない物を売る」のは広告の役割だから、当然と言えば当然だが、買ったはいいが、次もそのメーカの製品を使いたいとは思わない。時間はかかると思うが「日本メーカの製品を選んでいれば安心」という日が再び訪れる日を願いたい。



この記事のタグ: ,


関連する記事

  • 口コミ調査の「はひふへほ」

  • IS03購入。購入してから三日間のIS03体験記。 - IS03 First Impression -


  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。