人狼体験記 ディベート力と洞察力が鍵を握る

フジテレビの「人狼~嘘つきは誰だ」という番組がある。「芸能人がゲームしてる姿を見て何が面白いんだろう」といぶかしながら、番組を見ていたのだが、これが面白い。テレビ視聴者には誰が、人狼で市民なのか全てわかっているのだが、わかっているからこそ、人狼がたくみに市民を「たらしこんでいる」姿を見ると「そうじゃないのにー」とついつい拳を握る手に力が入ってしまうほど、騙しあいがエンターティメントになっている。

人狼がどんなゲームか知りたいという人は、こちらの動画で基本的な遊び方が紹介されている。

自分もやってみたいとFacebookで呟いた所に、幸いにも人狼大会があるということで昨日初めての人狼を体験してきた。

ディベート力が求められる

喜び勇んで参加したものの、ゲームが始まった途端に膠着してしまった。何か話そうと思っても気恥ずかしさもあり、「何を話して良いかわからない」という状態になってしまった。仕方が無い様子見しようと思って終始無言で居ると「話さないと人狼」と怪しまれてしまい、第一回目は無実の罪をきせられて追放されてしまった。

そうか、人狼役は疑われなければ良いわけなので、無言で居るとボロが出ないから「無言を貫く」のも作戦の一つなのか、と学んだ。

では、二回戦目は「会話に参加してみよう」と思い、思い切って発言してみることにした。しかし、これも裏目に出た。「○○さん怪しいですね」なんて発言をして更に追求すればするほど、逆に周囲から怪しまれてしまった。二回戦もあえない敗退。

手探りの状態で人狼を探している段階では話しすぎても、人狼や市民投票の標的になりやすい。うーん、無口すぎても駄目、話しすぎてもだめ、そう会話ではなく論理的に物事を説明し意見を交換しあう「ディベート」でなければ、このゲームでは勝てないのだ。

その視点にたって「ディベート」を心がけるようになると、ゲームが格段に面白くなった。感情的な物言いだと周囲は「警戒」する。しかし、論理的な説明だと周囲を「扇動」することが出来る。私は人狼側になることが多かったのだが、自分が追放したいと思う人(有能な市民プレイヤー)に、市民投票を上手く誘導することが出来た時の喜びは、他のゲームでは味わったことの無い面白さだった。

ゲームの回数を重ねるにつれて、人の性格から演技の上手い下手が見えてくるし、仕草、表情から真意を判断するヒントも探ることも出来ることに気づきだした。同じメンバーと遊んでいても、役割が変われば態度や雰囲気も変わるし、メンバーが変われば「癖」を一から学びなおさなければならない。メンバー間のディベートによってゲームは進展していくので、セオリーはあっても必勝法は存在しない。結局10時間近く遊んでしまったのだが、最後まで飽きることは無かった。むしろ、またすぐにでも遊んでみたいと思ったほどだった。

生身の人間同士でコミュニケーション能力と、ディベート、洞察力、推理力が求められる、「大人も夢中になれる人狼」。まだ遊んでみたことが無い方は、是非一度、体験してみることをお勧めする。

★人狼カードセット★
ワーウルブズ・オブ・ミラーズ・ホロウ (The Werewolves of Miller’s Hollow)



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。