スマートウォッチ2発表 全てのアンドロイドのセカンドスクリーンに

Smartwatch_22013年6月25日、ソニーは上海で開催されているモバイルエキスポでスマートウォッチ2を発表した。

本製品はソニーとして三代目のスマートウォッチとなる。初代機はソニー・エリクソンの「LiveView MN800」。この後継機として、「SmartWatch MN」がリリースされていた。

初代機はバッテリーが一日しか持たず実用性にかけており、二代目はバッテリーの持ちは2~3日へと改善されたものの、Xperiaのアクセサリという位置づけであったためXperiaユーザ以外への訴求が行えず、あまり認知が広がるには至らなかった。

スマートフォンのセカンドスクリーンとして

三代目となったわけだが、市場的にはウェアラブル・コンピュータへの注目が集まっており、アップルのiWatchの噂もまだ消えていないので、眼鏡と時計に関しては世間の関心も高い。スマートフォンの普及率も前二代の発売と比較しても十分に普及してきている。まだまだ大ヒットに至るとはにわかに考えられないが、「スマートフォン + スマートウォッチ」の有用性を世間にアピールするには良いタイミングでは無いだろうか。

その点はソニーも十分に意識しているようだ。ソニーのプレスを見ると、「Sony SmartWatch 2 is a second screen for your Android smartphone」と記載されており、ソニーのXperiaのアクセサリでは無く、Androidを搭載した全てのスマートフォンのセカンドスクリーンであると銘打っている。あくまでもソニー製品のオマケでしか無かった前二作とは明らかにスタンスが異なっている。

アプリによるパーソナライズが可能

アプリによって独自にスマートウォッチをカスタマイズすることが出来る。これは先行するPebbleなどと同じアプローチだ。一例を挙げるとシーンに応じて様々な使い分けを行うことが出来る。

・シンプルなタッチで電話に対応する
・カメラアプリを使って、スマートウォッチからリモートで写真を撮る
・プレゼンテーションパルを使用してリモートでプレゼンテーションをコントロールする
・ランニングやサイクリング時に、ルートをチェックする
・runtasticアプリを使用して、外出先でフィットネス活動を追跡

NFCを搭載

私はスマートウォチは「かざす」ソリューションで有望なデバイスになると想定している。例えばPasmoやSuicaの機能がスマートウォッチに内臓してあれば、わざわざ胸ポケットから出す必要がなく手首をかざすだけで良くなる。また、手首に常時巻きつけているので紛失する機会もスマートフォンと比較して減少する。

NFCによる「かざす」ソリューションは身分証やモバイルペイメントへの応用が期待されているが、手軽にかざすことが出来て、紛失防止にもつながる「スマートウォッチ」はこの分野では有望なデバイスになるだろう。

ここ最近、テレビ事業の不振で何かと元気の無かった電機業界だが、今回のスマートウォッチ2は戦略やデザインも「ソニーが変わってきたかも?」と期待させてくれる。久しぶりに欲しいと思った商品だった。



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。