エリクソン、Red Bee Mediaの買収意向を発表

2013年7月1日、エリクソンはRed Bee Mediaを買収する方針であることを明らかにした。この買収は、エリクソンに下記三点のメリットをもたらす。

 ・エリクソンの放送サービスのポートフォリオ拡大と、テレビ業界におけるキャパシティの拡大。
 ・1500人のハイスキルな放送業界のプロフェッショナルエンジニアの獲得
 ・ヨーロッパとオーストラリアでの新たなオペレーションを追加する

Red Beeメディアは2005年の創業以来、高品質な再生サービスを提供し、かつ、ヨーロッパ最大のEditorial Metadataのプロバイダーだ。年間10万以上の字幕を大手放送局に提供している。

この、英国に籍を置くRed Beeの1240人の従業員を加えることで、エリクソンの英国でのビジネスは4000人規模へと成長する見込みであり、このうち三分の一以上がメディアサービス事業に従事する。英国はエリクソンにとってのグローバルメディアハブとなるだろう。

2013年6月のエリクソンモビリティレポートによると、ビデオは、モバイルネットワークにおける、単一メディアでは最大のトラフィック発生源であり、これは2018年の終わりまで、毎年60%の成長が見込まれている。今回の買収について、エリクソンの副社長兼、ビジネスユニットグローバルサービス室長の、Magnus Mandersson氏はこう述べた。「我々は、TVコンテンツのマネタイズを可能にし、デジタルコンテンツをよりアクセシブルにすることで放送局のValueをより効率的に作成することができる。当社の専門知識とサービスを通じて、放送局と通信事業者の両方のニーズに対応することが可能になる。」

買収完了後、Red Bee Mediaはエリクソンのビジネスユニットグローバル·サービスに組み込まれる予定だ。

通信事業者、放送業界共に「増加するビデオトラフィック」には課題を抱えている。増加するトラフィックを処理するためだけに設備を増強するのか、マネタイズ可能な仕組みを作り出すのか、その答えを誰もが模索している。今回の買収によってエリクソンがどのようにソリューションを具現化していくのか。今後の展開に期待したい。



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。