グーグルグラスとiWatchへの期待がウェアラブルコンピュータ市場への期待を高めている

現在、ウェアラブルコンピュータについては様々な推測がなされている。昨年からリリースされた幾つかの市場予測データを見ていると面白い兆候が見えてくる。

・Juniper Research 2017年には7000万台規模へと成長
米Juniper Researchが発表した調査リポート「Smart Wearable Devices: Fitness, Healthcare, Entertainment & Enterprise 2012-2017」によると、ウェアラブルコンピュータの予想販売台数は2013年には1500万台程度と予想されるが、2017年には市場の急速な拡大で7000万台規模になるとの見解を示した。

IHS IMSリサーチ 2016年のベストシナリオでは1.71億デバイスに到達
 IHS IMSリサーチは三つのシナリオを想定している。2011年のウェアラブルコンピュータ市場は1400万デバイス。これが2016年には、最も低い予想で3920万台に到達する。評判に反してユーザ体験が乏しかったり、バッテリー問題等の技術的な課題により市場が成長しないケース。それでも2011年の三倍に到達するのだから大した成長だとも言える。
 
 最も現実的な予想では2016年には9250万台に到達する。フィットネスや健康分野が市場を牽引する。
 
 最も楽観的なシナリオでは、2016年には1.71億デバイスに到達、実に2011年の12倍の成長を見せると予想。主要ブランドからの大ヒット製品の登場や広範なウェアラブルコンピュータがリリースされ成功に繋がればこの値になるという。

ABIリサーチ 2018年には4.85億台の市場規模になる
ABIリサーチは2014年から爆発的な人気を獲得し五年以内には多くの人が利用するジャンルとなり、2018年には4.85億デバイスになると、強気な予想を発表している。

 2013年に市場に出回っているウェアラブルコンピュータの61%はスポーツや活動のトラッキング用途として利用されていると推測されるが、これが今後は眼鏡や時計といった領域に拡大されることで市場は大きく成長するという。

グーグルグラスとiwatchが市場予測を底上げ

Juniper Resarchの調査データの発表が2012年1月11日。調査結果をまとめる期間を考慮すると2011年中盤の状況から作成されたレポートと考えられる。他の二点のリサーチはIHS、IMSが2012年10月、ABIリサーチが2013年2月、どちらもグーグルグラスやスマートウォッチについて考慮されている。

ウェアラブルコンピュータ市場が単なる健康サポートで留まるか、新たな生活をサポートするデバイスとして市場に認知されるかは、グーグルグラスとiWatchの双肩にかかっていそうだ。



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。