「組織の壁」を越えた日本企業達。新刊「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」

本日から、三冊目の著作となる「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」が全国の書店及び、アマゾンで発売となりました。書店の発売日には「生まれたての赤ちゃん」の顔を見るような気持ちで書店に駆け寄る著者の方も多いのでは無いでしょうか。私もその一人です。

紀伊国屋新宿本店に視察に行ってまいりました。3Fのビジネス戦略コーナ、4Fのコンピュータ話題の新刊コーナに平積み頂いておりました。
ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦

本書はタイトルにビッグデータと銘打っていますが、私のビッグデータの捉え方は「ソーシャルメディア、スマートデバイス、センサーネットワークによって情報ソースが増え、それらがクラウドに蓄積されビッグデータとなり、このデータの取得方法や分析方法が、ビジネスのみならず人々の生活や、価値観を大きく変え始めている」という「時代観」であるといか考え方に基づいています。ですから「ビッグデータ」にありがちな統計学やデータサイエンティストといった華やかな世界に目を向けた本では無いことを予めお伝えしておきます。

組織の壁の突破方法

ビッグデータと言えば、グーグルやアマゾンが王道として取り上げられる昨今ですが、事業規模や事業内容、保有しているエンジニアのスキルなど、既存の企業と大きく異なる彼らの姿を追った所で、大半の企業、恐らく9割以上の企業は簡単に追随することすら出来ないでしょう。そんなきらびやかな「ファンタジー」を語るより、日本の企業で新しい技術を導入しようとすれば、もっと泥臭い壁にぶちあたります。

それは「組織の壁」です。組織の壁とは、組織構造であり、文化であり、それを支える人から成り立ちます。恐らく日本企業の大半はビッグデータの文脈で語られる「BIを活用した未来予測」や「売り上げ向上」以前に、紙のアンケートやウェブのキャンペーン、マスメディアのキャンペーン、各製品のアンケートすら統合出来ておらず、それらを改革しようとしても「組織の壁」で挫折している人や企業が多いのが実態ではないかと思います。

一般的に「動きが遅い」と思われがちな日本の大企業が「いかにして動き出したのか」を実在の日本企業に取材を行い、日本企業のビッグデータに関わる最先端の取り組みを通して「変化に対応する組織」について考えました。

現在進行形で「組織の壁」と闘っている方々に勇気を与える、組織を「今の時代に適合させよう」としている企業経営者の方々に、目を通して頂ければと思います。そして、気づいて欲しいのは「日本企業の中でも」既に動き出した陣営は存在し、その動き出した「企業同士」が手を結び、新たなエコシステムを作り上げようとしている事実です。

「組織の壁」を突破できた企業に共通するものとは何だったのか?皆さんの小さくて大きな一歩の背中を押す一冊となれば幸いです。



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。