2014年のパソコン選び

自宅で利用しているノートパソコン、OSはWindows Vista、購入から既に8年位は経過しただろうか?最近は電源投入からWebが利用できるようになるまで5分程度かかるようになり、ちょっと文章を入力したいと思って起動しても集中力がそがれてしまう。消費税も増税されるし円安傾向のため今後値上がりする可能性が高いことを考えると、買い換えるなら今が会時かなと思いパソコン選びを始めている。

しかし、いざ初めて見ると、2007年頃のデスクトップPCとノートPCしか選択肢が無かった時代と比較して、大きく状況が異なっていることに気づく。

複雑になったパソコン選び

■OSの選択は「慣れの問題」になった
 2007年の時はOS選びで迷うことが無かった。会社でもWindowsだし、Windows上で動作するゲームやアプリを考えると、Windows一択だった。しかし、今は違う。会社でWindowsの利用が多いのは勿論だが、スマートデバイスが家庭にあることからゲームや映画視聴はスマートデバイスで行うようになった。自宅パソコンは主に資料作成用となり、ブログの更新や、講演資料作り、書籍執筆用を主に行う。そのため、ここ1、2年の自宅パソコンで利用したアプリと言えばKingsoft Officeとメモ帳、Chrome、ペイント、Kindle位だ。どれもMACでも動作する、もしくは類似のアプリが提供されている。

 現在はVMwareなどの仮想環境も充実しているので、その気になれば、一台のパソコンでMACでもWindowsでも異なるOSを同時に利用することも可能になった。これらの点を考えると動作アプリという点から考えるとWindowsに固執する必要性が無くなってしまったのである。

■デスクトップかノートか
 もうこれは家電量販店の売り場などに行けば、一目瞭然だ。殆どのスペースはノートパソコンとスマートデバイスで占められており、デスクトップPCは殆ど展示されていない。デスクトップはもはや開発者や高度なゲームを楽しむ人向けのパソコンであり、大半の用途はノートパソコンで代用できるようになった。
 殆どの人はノートパソコンで問題ないだろう。

■予算が八万円以上ならMacBook Air
 OSの選択肢が関係無くなってきたとすれば、次に大きな決定要素は「価格」だ。私の考えとしては「八万円」出せるならMacBook Airで良いのではないかと思う。


 10時間近く利用可能なバッテリー、SSD起動による起動時間の短縮、最新の802.11 ac wifi(理論値1Gbps)のサポート。モバイル用ノートパソコンとしては性能、デザイン、重量、価格と全ての面で「最強」と呼べるスペックになっている。※SDカードスロットが必要な方は、11インチ版にはSDカードスロットが未搭載なので13インチをお勧め。

 私のようにパソコンは資料作成用と考える人なら、この価格帯のパソコンで十分である。十万円以上の価格帯のパソコンはより高度な作業をする人が用途に応じて購入するレベルのものと考えて問題ない。

■予算八万円以下は、ノートパソコンとタブレットの激戦区
 何気に激戦区となっているのが八万円以下の価格帯だ。これ以下の価格帯はスマートデバイスの普及によって選択肢が大幅に増えている。

 ・タブレット&ファブレット
 Nexus7(Android)やiPad(iOS)でも簡単なテキストベースのブログや議事録の作成は行える。資料は閲覧が中心で、テキスト処理中心、プレゼン資料の作成は行わないという人には、タブレットやファブレットで十分だろう。
 

 ・タブレット + ワイヤレスキーボード
 Windows8.1を搭載した、Lenovo IdeaPad Miix2 8などは、Microsoft Office Home and Business 2013がプリインストールされているので、ワイヤレスキーボードをセットで購入すれば、プレゼン資料も問題なくこなせる。

 キーボード選択のポイントだが、Windows8.1は「マウス操作がやっぱり必須」と指摘されることが多い。そこでトラックポイントのついたThinpadのキーボードをお勧めしたい。トラックポイントがあればマウス操作も可能であり、タッチパネル搭載のキーボードより小型のため持ち運びにも適している。


 
 ・11インチ or 14インチ ノートパソコン/Ultrabook
 スマートデバイスが流行っているとはいえ、やっぱりノートパソコンが良いという人も居るだろう。ノートパソコンの選択基準の一つに「外出時に持ち運べるかどうか」という点があるが、持ち運ぶなら14インチがぎりぎり大き目のカバンに入るサイズ。15.6インチは自宅内での利用と考えたほうが良い。

 14インチは男性でもちょっとしんどいレベル、女性にはあまりお勧めしない。しかし、その分画面が広く作業には適している。自宅での作業が多いが講演などで月に1、2回位外出時にパソコンを持ち出すという人は14インチが良いのではないだろうか。
 

 11インチは外出女性でも苦労せず持ち運べる。外出先での利用が多い人は11インチが適しているだろう。
 
 


 

これからを考えると、タブレット + キーボードだろうか?

今はまだ過渡期であるが、パソコンはクラウドの中にあるデータを表示する装置になりつつある。そう考えると起動速度を重視してSSDモデルを選び、データはクラウド上に保存、または家庭内に「NAS」を構築して、パソコン内部にはデータをしないスタイルを検討するというのも面白いかもしれない。

そのような作業環境になれば、安価な機器を選択可能だし、データ移行で時間を取られることもない。今後暫くのトレンドとしてはデバイスはますます多様化する傾向があるので、デバイスに依存しない作業環境作りを考えるというのも大切な視点かもしれない。そう考えると、タブレット+キーボードを選び、デバイスに依存しない環境作りを作り出すのも一つかもしれない。

ただ、このような環境を作るのはある程度のITの知識が必要となるため万人にお勧め出来るものではない。誰にでもお勧め出来るという点を考えると今でもノートパソコンを選択するのが無難だとは思う。

いずれにしろ、一昔前はWindows一択、あとはご予算次第という時代とは大きく変わり、用途や利用者のスキルによっても選択肢は随分変わる時代になったと感じる。今回の記事がパソコン選びの参考になれば幸いだ。



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。