Louis Vuitton 最新作「ダミエ・コバルト」をオンラインで先行発売

Louis Vuittonは、同社初の試みとして、ファッションショーで発表されたばかりの最新作「ダミエ・コバルト」コレクションの一部製品を、オンライン先行販売を開始する。

対象となっているのは、小物、財布、トラベルバッグなど。今回のコレクションではシックなデザインで男性にも人気の高いダミエシリーズに「ブルー」が加えられた。

ちなみに、私はA4サイズのノートやiPadを持ち運ぶことを想定した「PDA」が気になっている。ブルーのバッグから取り出される、白いMacBookAirはとても相性が良いのではないかと思う。

Louis Vuitton-PDA

伝統の維持の本質は、古さを保つのではなく、新鮮さを保つこと

Louis Vuittonの設立は1854年。実に160年の歴史を持つ。これだけの歴史とブランド力を持ちながら「オンライン販売」という、新たな方法を試みる。もちろん、オンライン販売自体は珍しくはないが、メーカ直販であること、リアル店舗との摩擦、流通業者への配慮など、歴史がある企業ほど「しがらみ」があり簡単に進められることではない。

このことを考えた時に、ふと頭をよぎったのが「コカ・コーラ」だった。「コカ・コーラ」もヴィトン同様、100年以上に渡って世界で愛されているブランドだ。昨年末Twitter社の開催したイベントでコカ・コーラ社のSNS担当者が「なぜコカ・コーラはソーシャルメディアを利用するのか?」といった点に対して、「常にブランドの新鮮さを保つため」と語っていた。ブランドを生活者に正しく伝えるためには「古いものを守る」だけが「ブランディング」ではなく、「時代に合わせて新鮮さを損なわないようにする」ことが伝統あるブランドを維持秘訣だと。常にブランドが新鮮さを保つために「生活者の今」が集まっているTwitterを活用することは、ごく自然な考えなのだと。

今回のLouis Vuittonの「オンラインでの先行販売」の試みも、「新鮮であるために時代に対応する」という点で、コカ・コーラ社の考えに通じるものを感じた。日本の企業は「過去のイメージを守ること」がブランドを維持することだと思い込んではいないだろうか。情報が氾濫する時代において生き残り続けるためには「常に新鮮であること」。

それが今の「忘れやすい」生活者に思い続けてもらうコツではないだろうか。

[Louis Vuitton コンセプトムービ]



この記事のタグ:


関連する記事

関連する記事は見当たりません…

プロフィール

大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。