車が疾走するカッコよさが秀逸。進撃の巨人×スバル フォレスターコラボCM

1月24日に金曜ロードショーのCMとして放送された「進撃の巨人×スバル フォレスターコラボCM」が話題を集めている。Youtubeにアップロードされた動画の再生数は既に160万回を超えており、話題作りは大成功と言えるだろう。実際に見てみると不気味な巨人がいたるところから現れ縦横無尽に飛び回り、「人間」がいかに無力で有り、巨人がいかに恐ろしいかが伝わってくる。進撃の巨人の世界観が見事に実写で再現されている。

車で疾走するカッコ良さ

そして、このコラボは若者にリーチするという意味でも上手く作られていると感じた。一つは当然若者に圧倒的に支持されている「進撃の巨人」を起用したところ。二つ目はYoutubeなど若者がリーチする媒体も活用しているところ。この二つが合わさりテレビをハブとして「バズ」が起きた。

しかし、バズの対象は「車」だ。バズッたからといってフォレスターを買おうと思った人は少ないだろう。では、単にバズッただけでプロモとしては失敗なのか?私はそうは思わない。「車が疾走するカッコよさ」を思い出させてくれた映像だったからだ。

「若者の車離れ」と言われるようになって久しい。「車は不便で高いだけ、移動は電車で十分」そんな風に考える若者が多いのではないだろうか。単なる移動手段でしかない車という趣味に若者は魅力を感じていないのだ。しかし、自分が十代の頃には「車」を持つことは憧れだった。F1人気や車のレース漫画などの影響もあり、「車がカッコよかった」のだ。

今回の進撃の巨人のCMは「車がカッコいい」という感情を久しぶりに思い出させてくれる、CMだった。こちらは、今回のCMのメイキング映像なのだが、巨人の無いバージョンは退屈な車の走行シーンにすぎない。巨人を掻い潜る車はストーリを感じさせてくれる。

ネットでの「バズ」は売り上げにそれほど貢献しないかもしれないが、それを見た若者達に「巨人から逃げる、車ってかっこいい」というイメージが残ったなら、成功だったのではないだろうか。



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。