戸建てとマンションどっちがいいか

現在、新しい住居を探していることは、不動産仲介業者の言葉を信じてはいけないに書いた。物件探しから、ほぼ一ヶ月が経過した。

一般人にとって住居を購入するということはあまりないと思うので、ここまでの一ヶ月で学んだことを共有しておきたい。

・物件との出会いはタイミング
 「今日はどんな新規物件があるかな」などという気持ちで毎日不動産ポータルサイトを見ても、それほど目新しいものが登場することを期待してはいけない。まずは住みたい地域を考えて、その地域の物件を一ヶ月ほど調べたら、その中から選ぶようにした方が良い。不動産は物件の数が限られていること、建設には時間がかかるので、そんなに新規物件は次々と現れないからだ。

 家を買おうと思っている人には、たいてい何らかの理由があるのではないだろうか。進学、結婚、転勤、子供が出来たなど。ライフステージが変わる時に家を探し始める。そうすると、家を探す期間は永遠ではなく、一定の期間に限定されることになる。三ヶ月以内、半年以内、一年以内といった具合だ。

 引越しまでの期間が最長でも一年位だとしたら、家を探し始めた時点で不動産市場で流通している在庫の中から選ぶことになる。私も一ヶ月ほど、Suumoやat homesを見ているが流石に一ヶ月も見ていると新鮮味が無くなってくる。マンションの新築物件も早いものなら入居が来年のものも既に掲載されているので、これからどんな物件が建築されていくのかおおよそ知ることが出来る。

 物件との出会いは、ライフステージの変化のタイミングで生まれる「家との縁」なのだ。

マンションと戸建てどっちにするか

 新築と戸建てどちらにするか、本当に迷った。私のこれまでの考えをまとめたので、同じように悩んでいる人が居れば、参考にして欲しい。

 ・新築戸建て
  新築戸建てを買えばマイホームの夢がかなう。しかし、3千万~4千万台の東京23区の物件は立地に難がある場合が多い。私が実際に見学した物件は、駅から離れている、家の裏が線路、裏が緊急病院というものがあった。病院の場合などは不動産屋からは「病院があるので風俗店とか建つ心配はないですよ」と言われて「それは良い」と思ってしまったが、ウェブで調べたが緊急病院近くの物件は救急車の音がうるさいそうだ。しかも、緊急病院指定の病院だったので、24時間救急車の出入りが発生する。実際、見学に訪れた時も救急車が数台止まっていた。

  不動産の土地は「複製出来ない、たった一つしかない場所」。自然と条件の良い土地にはすでに家が建っていることになる。現在の都内3千万~4千万円の物件は立地に難があるため土地代が安い場所に物件が建っているケースが多い。もちろん、それを承知で購入するのならなんら問題ない。実際、裏が線路の物件も既に入居者が居た。普段から線路近くで住んでた人なら気にならないのでそういう人が買うということもあるそうだ。

  この価格帯の新築戸建てを買う人は、見た目の美しさだけで判断せず、周辺環境にも納得してから購入することをお勧めする。

 ・中古戸建て
  不動産の土地は「複製出来ない、たった一つしかない場所」。であるが故に、築の古い家は良い立地に立っていることが多い。新築は「建物」を買うが、中古は「土地」を買うようなものだ。

  但し、中古の場合はリフォーム費用が30万円から500万円程度まで必要になることを想定しなければならない。前の所有者が丁寧に使っていたり、築浅物件ならハウスクリーニング程度とクロス張替えで済む、これなら30万円ほど。水周りを変えるとなると百万円、築20年以上なら外装も修繕する必要があるかもしれないので内装、外装込みで400万~500万ほどになるケースもある。

  物件自体の価格は安いかもしれないが、トータルでかかる費用を考えるとそれほど格安と思える物件は少ないかもしれない。

 ・新築マンション
  マンションより戸建ての方が高い、というのはもはや昔話。前述したとおり、現在の東京都内の新築物件は場所は悪いが安いを売りにしている。新築戸建てより、駅近マンションの方が一千万~二千万ほど高いというのが現状だ。

  このあたりも、昔と今で常識が変化してきているように思う。昔はマイホームの夢と言えば一戸建てだったが、今は駅近マンションに変わっているように思う。駅近マンションの利点は、最新設備やセキュリティが整っており、立地も良く利便性の高い場所に住めること。そして、住居の中に階段が存在しないこと。

  都内に建つ新築一戸建ての殆どは三階建てだ。エレベータのない階段を毎日往復するのはかなりの負担だ。若いうちならまだいいが、60も超えてくると、三階への移動は苦痛でしかないらしい。マンションには縦の移動がない。子育ての「騒音トラブル」を心配していたのも昔の話。最近の新築マンションなら防音への配慮もされているので、下手な木造新築より、外にもれる音が全然違う。

  昔は、マンションはずっと住めない物件というイメージだったが、今では下手な戸建てより耐震性もあり丈夫、かつ住み心地も戸建てより良い。そういうこともあって、長く住む家を考える人ほどマンションを選択する人が多くなっているそうだ。

  そういうこともあり、今では同一地域内なら新築マンションの方が新築戸建てより高くなっていることが多い。予算が合うなら新築戸建てより新築マンションを検討した方が、快適性や利便性は高いだろう。

 ・中古マンション
  正直なところ、今は中古マンションは対象にしていない。マンションの資産性は利便性が高いほど高くなる傾向にあるので、最近の新築マンションラッシュによって、中古マンションは利便性で勝てない。価格についても中古マンションを比較すると新築戸建てと価格帯が近くなってしまう。それなら新築戸建てで良いかという思考になってしまう。そういうこともあって、今のところ私は中古マンションに興味がない。

と、新居探しから一ヶ月が経過したが、これ以外にも色んなことがあった。この一ヶ月で学んだことは「タイミングと購入予算は大きくは変えれない」、だから必ず妥協しなければならない点が生まれる。そこで一番大切なことは「不動産屋の言うことを鵜呑みにせず、ネットの言動に右往左往せず、自分で納得出来るものを買う」ということだ。

何か後悔することがあったとき「不動産屋に騙された、ネットに騙された」となるより、悪い点を把握して「納得」してから買った方が良いのだ。



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。