企業が勉強会を開催する利点

今期からデジタルマーケティング領域のマーケタとしての仕事を受け持つことになったので、仕事としてイベントの企画・運営などを行っています。

6月は「オムニチャネル時代のデジタルマーケティングセミナー」を開催し、約400名の方から応募を頂くイベントを開催することが出来ました。

プロモーションも兼ねて大きなイベントを開催する一方で、より社外の方との接点を近づけるために、同じく6月から10~30名規模の「勉強会」も開催することにしました。

第一回目となる「デジタルマーケティング勉強会」では、日本IBMのデジタルマーケティング 部長 山口 有希子様をお招きして、日本IBMさんでのマーケティングの変化についてお話頂きました。

セミナー形式と勉強会の反応の違い

6月は大規模セミナーと、小規模な勉強会の二つを開催したわけですが、参加された方々の反応が随分違ったのが印象的でした。セミナーは好評に終了したわけですが、当然その後のフォローアップということで、アンケート結果等を見て私たちから参加者の方にアポイントの連絡を入れます。主催者側から参加者の方へ連絡するということですね。

ところが、勉強会は参加者から主催者に対して「参加してとても良かったです、また是非参加させてください!」というメッセージを複数の方から頂きました。

この違いはどこから来るのでしょうか。今後のことも有るため私なりに考えてみました。

セミナーはプロモーションも兼ねていますから、企業色を全面に出すようにしました。ノベルティやロゴ入り紙袋、アンケートや役職者の挨拶といったものですね。しかし、勉強会は極力主催側の企業色を払拭するように配慮しました。簡単な挨拶は冒頭で行うようにしましたが、極力主催側のカラーが出ないように配慮しました。

また、位置づけ的なものも、セミナーは外部のお客様を招くものであるのに対して、勉強会は弊社にとっての勉強会の場を外部の方にも「公開」しているという位置づけにしているため、外部の参加者と弊社側の参加者も対等であるとしています。弊社側の参加者にもその点は周知しており「決して売り込みの場にしてはならない」と示達してあります。

こういった示達が功を奏したのか、その後の懇親会でも、弊社の人間が参加されたお客様の話を熱心に聞いてる姿が見られました。

悩みをシェア出来る場に

突貫工事で開催したセミナーと勉強会でしたが、結果として実施出来て良かったなと思います。特に勉強会については毎月開催していくので初回としては大成功だったと感じています。

やはり開催後に「参加して良かったです!」と参加者からお礼のメールが来るなんていうことは、宣伝色が強いセミナーではなかなか得られない反応だったりすると思うので、プロモーション目的の大規模セミナーと、ロイヤリティを高めるための勉強会という二軸で進めて行きたいと思います。

特に勉強会については「お客様の身近な悩みが聞ける貴重な場だった」ということで、社内でもとても良い感触を感じることが出来たようです。参加された方にとってもマーケティングの悩みを話せる場はそれほど多くないようで「同じことで悩んでる人がいて、悩みを共有出来て良かったです」との声が多くありました。

実は企業にとって大切なのは「売りつける場」ではなくて「悩みを共有する場」が必要なのかもしれませんね。

まだまだ私のマーケタとしての仕事は始まったばかりですが、トライ&エラーを重ねて、SIerとしてマーケティングをどう活かしていけるかを研究していきたいと思います。



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。