子育てに適した住環境を考える

子育てに適した住環境を探すとなると、まずその土地の用途制限に着目します。土地には建築基準法によって、住居、商業、工業といったように12種類の「利用用途」が定められています。なかでも第一種低層住居専用地域と呼ばれる区域は最も制限が厳しく、ほぼ住宅の専用地域となることを定められた地域で「閑静な住宅街」と呼ばれる地域はだいたいこれに該当します。この地域では風俗店などを営業することは禁止されていますから、安心して子育てに取り組むことが出来ます。

しかし、建てた家は「第一種低層住居専用地域」であったとしても、子供はいずれ成長して自分で足を伸ばして遠くの町に遊びに行ってしまいます。この時、刺激的な環境に惹かれてしまうかもしれません。子供の人格の基礎が形成されるまでの行動範囲内には、そういった刺激的な施設が無いほうが好ましいのではないかと考えました。

では、子供の人格の基礎が形成されるまでの行動範囲内とはどの程度なのでしょうか。まず、人格の基礎がどの位に出来上がるかという点については個人差がありますが、思春期を迎える前、小学校を卒業する位までの間という説があるようです。12~13才位までということですね。自分がこの位の年齢までだった時の行動範囲ってどれ位だったんだろう?と考えてみることにしました。

■未就学児 4~5才位まで
昔の記憶を辿ってみると、自転車に乗ることが出来るようになるまでは徒歩圏です。しかも未就学児の状態ならせいぜい数軒隣の家に行くのがやっとだったように思います。4~5才位までの間は直径100mの範囲内が安全であれば十分ではないでしょうか。(もちろん親の目が届く範囲であることが前提です)

■小学校 12才位まで
この頃になると、自転車に乗ることも出来るようになっていることが大半ではないでしょうか。そして、小学校までの移動や、友達の家に遊びにいったりと行動範囲も広がります。

自転車という交通手段が手に入ると、グッと行動範囲が広がります。どれ位まで行動出来るものなのか、自分の体験で考えみました。子供の頃は一つ隣の駅に行くだけでもちょっとした冒険だったと記憶しています。更に二つ向こうの駅なんて大冒険です。あの頃の家から隣町の駅までの距離はどれ位だったんだろう、さぞかし遠かったに違いない・・・

と、ふと思い立ってGoogle Mapで調べてみたら、隣の駅までなんとたった1.1kmしかありませんでした。大人になった今だと下手したら毎日の駅までの通勤距離ですね。身体の小さい子供にとっては1kmという距離でも随分な距離だったわけですね。この距離を越えてくると子供の足での移動はきつくなるので電車やバスといった公共機関を利用することになりますが、この辺りはお小遣いで利用を制限することが出来そうです。

そう考えると、自宅から直径1.5km位の範囲に有害な施設がないと子供が外部からの影響を受ける可能性は低くなると考えられるのではないでしょうか。(もちろん、テレビや学校、友達などから受ける影響はありますが)

子供はやがて自立していくことを考えると、せいぜい親が子供にしてあげられることは、幼い頃の環境を整えてあげることくらい。住居選びに子育てを目的に考えている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。



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  • プロフィール

    大元隆志(おおもと たかし) 通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。異なるレイヤーの経験を活かし、技術者、経営層、 顧客の三つの包括的な視点で経営とITを融合するITビジネスアナリスト。業界動向、競合分析を得意とする。Yahoo!ニュース講談社 現代ビジネスCNET翔泳社EntepriseZineITmedia マーケティングITイニシアティブ、等、様々なIT系メディアで活躍する。SNSビジネス特集でNHK教育テレビに出演。ソーシャルメディア系イベントしては国内最大級となるソーシャルカンファレンス主催者。著書に「ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦」「ソーシャルメディア実践の書」、「IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入」がある。所有資格 米国PMI認定PMP、シニアモバイルコンサルタント等。